こんにちは。りけおハウス、運営者の「りけお」です。
今、アイ工務店の家づくりを検討していて、「アイ工務店に住んでみて、実際どうなんだろう?」と検索しているところかなと思います。アイ工務店は、その価格の手頃さや坪単価の安さ、標準仕様の良さから「コスパ最強」とすごく人気ですよね。
でも同時に、ネットの口コミを見ると「冬は寒い」とか、「担当者が最悪」「やばい」といったネガティブな評判も目に入って不安になるかもしれません。さらには「裁判」なんていう穏やかでないキーワードや、アキュラホームとの関係まで出てくると、本当に信頼していいのか迷ってしまいますよね。
家は一生モノの買い物ですから、間取りやオプション選びで後悔したくないし、アフターサービスや保証がしっかりしているかも当然気になります。僕自身、家づくりで色々経験してきたからこそ、その不安な気持ちはよくわかります。
この記事では、アイ工務店のリアルな住み心地について、満足できるポイントと、後悔しないために知っておくべき対策を、僕なりに徹底的に分析してみました。
- アイ工務店が「コスパ最強」と言われる理由
- 標準仕様の性能と、リアルな住み心地
- 「寒い」「最悪」といった評判の真相と後悔ポイント
- 契約前に確認必須のアフターサービスと担当者選びのコツ
アイ工務店の家に住んでみてのリアルな声と人気の秘密

まずは、アイ工務店で建てた多くの人が「満足している」と感じる、人気の秘密から見ていきましょう。やはり一番の魅力は、「価格」と「設計の自由度」のバランスが絶妙なところかなと思います。多くの施主さんが、この両立に満足感を得ているようです。
コスパ最強と評判の価格と坪単価

アイ工務店が「コスパ最強」と言われる最大の理由は、ミドルコスト帯でありながら高品質な家が建てられる点ですね。
よくネットでは坪単価60万円台から、といった情報を見かけますが、実際のところ坪単価は家の大きさ(延床面積)によってかなり変動します。
これは、家が小さくてもキッチンやお風呂、トイレといった「価格が固定される設備費」は必ずかかるため、総額に占める設備費の割合が大きくなるからです。具体的には、以下のような傾向があるようです。
| 延床面積の範囲 | 平均坪単価(目安) |
|---|---|
| 45~60坪 | 約65.0万円 |
| 35~40坪 | 約78.2万円 |
| 40~45坪 | 約69.7万円 |
| 27~35坪 | 約91.8万円 |
このように、家がコンパクトになるほど坪単価は上がる傾向があります。これはアイ工務店に限った話ではないですが、ネットの安い情報だけを鵜呑みにするのは危険ですね。
ただ、この価格で後述する高い標準性能が手に入ると考えると、やっぱり魅力的なんです。
なぜこの価格が実現できるかというと、大手ハウスメーカーのようなテレビCMなどの大々的な広告宣伝費を抑えている経営戦略が大きいようです。その分を、家の標準仕様の充実に回している、とも考えられますね。
2010年設立と新しい会社ながら、設立からわずか6年で年商100億円を突破し、急速に成長していること自体が、この「価格以上の価値」が多くのお客さんに受け入れられている証拠とも言えそうです。
ここで紹介した坪単価や総額は、あくまで一般的な目安です。実際の価格は、選ぶオプション、土地の状況、建築する地域、そして最新の商品(N-eesなど)によって大きく変動します。
りけお必ず複数のハウスメーカーで見積もりを取り、ご自身の希望に沿った正確な金額を営業担当にご確認ください。
標準仕様で耐震等級3と高い断熱性


価格が抑えめでも、家の基本性能が低かったら意味がないですよね。特に地震や近年の光熱費高騰を考えると、耐震性と断熱性は絶対に妥協したくないポイントです。
その点、アイ工務店は標準仕様のレベルがとても高いのが特徴です。
- 耐震等級3(最高等級):これは建築基準法が定める基準(等級1)の1.5倍の耐震性を持ち、消防署や警察署など、防災の拠点となる建物と同等の強さです。(出典:国土交通省『新築住宅の住宅性能表示制度ガイド』)
- 断熱等級5(ZEH基準クリア):2022年に新設された断熱等級で、高い断熱性能が標準で備わっています。これにより、冷暖房の効率が良く、年間の光熱費を抑えることにも繋がりますね。
- 基礎の品質:基礎幅170mm、配筋150mmピッチ、コーナーハンチ標準など、ミドルコスト帯としてはかなり優良な基礎と評価されています。見えない部分ですが、家を支える一番大事なところです。
- 断熱材:現場発泡ウレタン(吹付断熱)が標準で、これにより隙間なく断熱材を充填でき、高い断熱性と気密性を両立しやすい仕様です。
「ローコスト住宅」とは一線を画す、しっかりとした基本性能が標準で付いてくる。これが「コスパ最強」と言われる2つ目の理由ですね。この安心感が、この価格帯で手に入るのは大きな魅力だと思います。
自慢のスキップフロアと自由な間取り


アイ工務店の満足度を語る上で欠かせないのが、「1mm単位の自由設計」です。
多くのハウスメーカーは「尺モジュール(910mm単位)」や「メーターモジュール(1000mm単位)」といった規格(プレハブ工法など)で設計しますが、アイ工務店は木造軸組工法をベースに、この規格に縛られないミリ単位での調整が可能とされています。
たかが数センチ、と思うかもしれませんが、この「あとちょっと」が叶うかどうかで、理想の家具が置けたり、通路幅にゆとりが生まれたり、間取りの満足度が大きく変わってくるんです。
この自由度の高さが、「他社では叶わなかった理想の間取りが実現できた」という満足感につながっています。
空間を活かす「縦」の設計
特に、アイ工務店の得意分野として有名なのが、縦の空間を有効活用する「スキップフロア」や、床下の「ハーフ収納」です。
- スキップフロア:中二階を作ることで、視覚的な広がりや楽しさを演出できます。また、床下の空間を収納として活用できるメリットもあります。
- ハーフ収納:1階と2階の間に大きな収納スペース(中二階)を設けたり、床下を収納にしたりと、デッドスペースになりがちな空間を最大限に活用できます。
限られた面積でも、空間を立体的に使うことで、実際の坪数以上の広がりや圧倒的な収納力を感じられる家づくりができます。こうした「遊び心」と「実用性」を両立できる提案力の高さも、アイ工務店の大きな強みですね。



僕のブログでも、間取りの自由度について他のメーカーと比較した記事を書いていますので、よければ参考にしてみてください。
高性能住宅N-eesの住み心地


標準仕様でも十分高性能なアイ工務店ですが、最近では、さらに高性能な高気密高断熱住宅として「N-ees(ニーズ)」という商品も出ていますね。(2023年発売)
これは、標準仕様よりもさらに断熱性や気密性を高めたい、というニーズに応えるための上位モデルという位置づけです。
C値・UA値とは?
N-eesでは、C値0.21、UA値0.38(※プランにより変動)といった非常に高い性能値を公表しています。
- UA値 (外皮平均熱貫流率):家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを示す数値。数値が低いほど断熱性が高いです。N-eesの0.38という数値は、ZEH基準(断熱等級5)の0.60前後と比べてもかなり高性能です。
- C値 (隙間相当面積):家にどれだけ隙間があるかを示す数値。数値が低いほど気密性が高い(隙間風が少ない)です。C値0.21というのは、国内でもトップクラスの気密性ですね。
標準仕様でも十分な性能がありますが、こうした「さらに上」を目指せる高性能な選択肢が用意されているのも、家づくりにこだわりたい人にとっては選ばれる理由の一つかなと思います。
リアルな口コミ。冬は寒いって本当?


ここで気になるのが、「アイ工務店 寒い」という口コミです。
実際に、高性能な「N-ees」に入居した方から、「アパート時代の方が暖かかった気がする」という声が上がったことがあるようです。
「え、高性能住宅なのに寒いの?」と不安になりますが、これ、実は住宅性能の欠陥ではない可能性が高いんです。
これは、以前住んでいたアパートなど(多くは低~中断熱)の住まい方と、高気密高断熱住宅の「特性」の違いからくる「体感ギャップ」が原因かもしれません。
高気密高断熱住宅の「体感ギャップ」とは?
高断熱住宅は、魔法瓶のように「保温力に優れている」のが特徴です。
裏を返けば、一度建物全体(壁、床、天井のコンクリート基礎など)が冷え切ってしまうと、「暖まるのにも時間がかかる」という性質があります。
アパート時代は、エアコンをつけると(断熱性が低いので熱はすぐ逃げますが)暖かい風が直接当たるため「すぐに暖かく」感じます。しかし、高断熱住宅は家全体をゆっくりと均一に暖めていくイメージです。
入居したての冬、家全体がまだ芯から冷え切っている状態で暖房をつけても、すぐには室温が上がらず「なんだか寒い…」と感じてしまう…これが「寒い」と感じる正体かもしれません。
入居初期の冬は暖房を我慢せず、エアコンなどをしっかり使って「家全体を暖め切る期間(慣らし運転)」と割り切ることが重要です。一度家全体が暖まってしまえば、あとはその高い保温力で、少ないエネルギーでも快適な室温をキープしやすくなります。
これはアイ工務店に限らず、高性能住宅に住む上での「正しい住まい方」の知識が必要、ということですね。性能を過信せず、特性を理解することが大事です。
「アイ工務店 住んでみて」後悔しないための対策


さて、ここまでは満足度の高いポイントを見てきましたが、もちろん良いことばかりではありません。「住んでみて後悔した」という声も確かに存在します。家づくりは本当に「完璧」を目指すのが難しいものです。
ここからは、ネガティブな評判の真相と、後悔しないために「契約前」そして「建築中」にできる対策について、しっかり見ていきましょう。
「最悪」「やばい」は担当者次第?


アイ工務店のネガティブな評判で一番目立ち、そして一番深刻なのが、「人」に関する問題です。
具体的には、「営業担当の対応が悪い」「契約したらレスポンスが遅くなった」「言ったことを忘れられる」といった声です。これが「最悪」「やばい」といった強い言葉につながっているようです。
アイ工務店は全国に急拡大している影響もあってか、残念ながら担当者によって対応やスキル、さらには忙しさにバラツキがある(当たり外れがある)のは否めないかなと思います。急成長に、人材の教育やリソースの確保が追いついていない側面もあるのかもしれません。
- 営業が設計を兼任するリスク:一部では、営業担当が初期の設計業務を兼任する場合があるとの指摘も。専門の設計士が初期段階から深く関与しない場合、施主の要望の汲み取り不足や、後々の設計ミスにつながる不安が残るケースも。
- 金銭的ミス:信頼関係が根本から揺らぐような、決済での数百万単位でのミスが報告された例もあるようです。(もちろん、これはあってはならないミスですが…)
- 連絡の遅延:契約前はスムーズだったのに、契約後は多忙を理由に約束の期限を過ぎても連絡が来ないなど、施主の不信感につながるケース。
家の性能も大事ですが、家づくりは担当者と何ヶ月も、時には1年以上かけて二人三脚で進めるもの。「どの会社で建てるか」と同じくらい、「誰と建てるか」が重要だということを改めて感じますね。
よくある後悔ポイントとオプション選び


「1mm単位の自由設計」は最大の魅力ですが、それは裏を返せば「自分たちで決めないといけないことが多い」ということでもあります。これが「後悔」につながる落とし穴にもなるんです。
「提案不足」という後悔
施主側が「こういうイメージにしたい」と伝えても、「設計士からのプロ目線のアドバイスや『もっとこうしませんか?』という提案が少なく、言われるがまま決めてしまった」という後悔の声もあります。
受け身の姿勢では、自由設計を活かしきれないかもしれません。「自分からガツガツ聞く」「積極的に情報収集する」という「施主力」が求められますね。
「住んでみて」わかったオプションの失敗
また、住んでみてから「あーすれば良かった!」となる、オプション選びの失敗も多いようです。
| 後悔ポイント | 内容と対策 |
|---|---|
| ハーフ吹き抜け | 天井高3mにしたが窓が付けられず暗く感じた。 →3.4m以上にして高窓(ハイサイドライト)を確保すべきだった。 |
| アップコンセント | 床コンセント(ダイニング下)は便利だが、冬場に使うと隙間から冷気が入ってきて寒い。 →高気密用のコンセントボックスを選ぶか、壁付けを検討すべきだった。 |
| フロントオープン食洗機 | リンナイ製を採用したが容量不足(特に深さ)。 →共働きなどで洗い物が多い家庭は、コストが上がっても海外製(ミーレやボッシュなど)を検討すべきだった。 |
| パントリーの可動棚 | 横幅を広くしすぎて棚板が重く、一人で高さを変えられない。「可動棚の意味がない」状態に。 →棚板を2分割にするなど、運用しやすい設計にすべきだった。 |
プランニング段階では「完璧!」と思っても、実際に生活してみないとわからないことって本当に多いんですよね…。
こうしたリアルな後悔ポイントは、僕のブログの別記事でさらに詳しくまとめているので、ぜひオプション選びの参考にしてみてください。
アフターサービスの充実度と保証内容


アイ工務店の最大の懸念点として挙げられがちなのが、「アフターサポート」です。
まず保証内容ですが、建物の初期保証は20年となっています。これは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められた10年間の瑕疵担保責任を上回るもので、ミドルコストのメーカーとしては十分な水準かなと思います。
また、条件(有償メンテナンスの実施など)を満たせば最長30年まで延長可能とされています。この「有償メンテナンスありき」の延長保証は、他の多くのハウスメーカーでも同様ですね。
問題は「対応の質とスピード」
問題は、保証期間ではなく「対応の質とスピード」です。
ネットの口コミやブログでは、以下のような不安な事例が報告されています。
- 住み始めて数ヶ月後に外壁の不具合を報告したが、連絡がスムーズに通じず、対応が遅かった。
- 浴室設備の設置ミスがあったのに、担当営業が本社に報告せず隠蔽しようとした。(最終的にその営業担当はクビになったとのことですが、施主としては不安が残りますよね…)
- 施工不良の調査を依頼したら、「調査に時間と費用がかかる」との理由で拒否された。
こうした事例を見ると、やはり不安になりますよね。
これは、「コスパ最強」の裏側で、大手ハウスメーカーが提供するような手厚いホスピタリティや、潤沢な人員体制(=高い人件費)までは削られている、というトレードオフの結果かもしれません。
万が一対応が悪い担当者に当たった場合は、担当者個人とのやり取りに固執せず、すぐに支店長や本社のアフターサポート部門に直接連絡し、対応を記録することが重要です。
裁判の噂とアキュラホームとの関係


検索すると出てくる「裁判」というキーワードは、施主とのトラブルではなく、同業他社の「アキュラホーム」との法的紛争を指しています。
これは、アキュラホームからアイ工務店に転職した元社員らによる「営業秘密の持ち出し」があったとして、アキュラホーム側が訴訟を起こしたものです。
裁判の経過と結果
この裁判の経過は以下のようになっています。
- アキュラホームが、アイ工務店および元社員らに対し、損害賠償と営業秘密の使用差止めを求めて提訴。
- 令和5年(2023年)1月27日、東京地方裁判所はアキュラホーム側の主張の一部を認め、アイ工務店らによる「不正競争行為を認定」。
- アイ工務店らに営業秘密の使用差止めと、約159万円の損害賠償の支払いが命じられました。
- アイ工務店側はこの判決を不服として控訴しましたが、令和5年9月12日にその控訴を取り下げました。
- これにより、東京地裁の判決が確定しました。
これが直接、僕たちの家づくりに影響するわけではありません。ですが、アイ工務店の急成長の背景にある企業体質や、急拡大に伴うコンプライアンス意識、人材教育が追いついていない可能性を示す一つの出来事、とは言えるかもしれませんね。
信頼できる営業担当の見つけ方


ここまで見てきたように、アイ工務店で後悔しないためには、いかに「信頼できる優秀な担当者」に出会えるかが全て、と言っても過言ではありません。
では、どうすれば良い担当者に出会えるのか。
ふらっと近所の住宅展示場に行くだけでは、正直「運任せ」になってしまいます。その時たまたま手が空いていた人が担当になる、というケースがほとんどだからです。
僕が強くおすすめするのは、「紹介制度」を活用することです。
すでにアイ工務店で家を建てた施主(オーナー)から紹介してもらうことで、実績のある優秀な営業担当者に当たる確率が格段に高まります。(紹介する側も、自分の信頼を失いたくないので、変な担当者は紹介しづらいですよね)
さらに、紹介割引が適用される(例:オプション数十万円分サービスなど)という金銭的なメリットもあります。
僕のブログでは、この紹介制度について詳しく解説しています。僕「りけお」からの限定特典もありますので、アイ工務店を本格的に検討し始めた方は、ぜひチェックしてみてください。
「アイ工務店 住んでみて」高コスパで満足が結論


最後に、アイ工務店で「住んでみて」満足できるかどうかの結論です。
アイ工務店は、手厚いサポートや手取り足取りの提案を期待する「受け身」の姿勢の人には、もしかしたら「担当者が最悪…」といった後悔につながるリスクが高いハウスメーカーかもしれません。
ですが、コストは抑えつつも、1mm単位で自分の理想の間取りを追求したい!という「能動的」な人にとっては、その自由度とコストパフォーマンスから、最高のパートナーになり得ると僕は思います。
大切なのは、担当者任せにせず、自分自身も「施主力(せしゅりょく)」を持って家づくりに参加することです。自ら学び、納得いくまで質問し、現場にも足を運んで自分の目で確かめる。そうした行動が、後悔のない満足な家づくりにつながっていくはずです。
この記事が、あなたの家づくりのお役に立てれば嬉しいです。






