- アイ工務店の建売住宅を探しているんだけど、情報が全然見つからない…
- アキュラホームや一条工務店には「分譲住宅」があるのに、アイ工務店には無いの?
- 「建築条件付き土地」っていうのは見たけど、これって建売のこと?価格はどうなるの?
「アイ工務店 建売」で検索しても、公式サイトには注文住宅の情報ばかりで、混乱しているかもしれませんね。僕も最初はそうでした。アイ工務店は原則として「建売住宅」の販売を行っていません。
「え、じゃあ検索してたのは無駄だったの?」と思うかもですが、ちょっと待ってください。
アイ工務店は「自由設計の注文住宅」をメインにしているハウスメーカーなんです。
ただ、「建売」と検索する人が多い背景には、アイ工務店の「コスパ最強」というイメージから「あの仕様で建売並みの価格の家があるはず」と期待されていたり、アキュラホームのような競合が分譲地(建売)を展開していたり、「建築条件付き土地」の存在が「建売」と混同されていたりする事情があるんですね。
- アイ工務店に建売がない本当の理由
- 「建築条件付き土地」と建売の違い(価格やスケジュールの注意点)
- 注文住宅のリアルな価格帯と「やばい」と言われる標準仕様
- タマホーム、アキュラホームなど競合他社とのコスパ比較
この記事を読むと、なぜ「アイ工務店の建売」情報が見つからなかったのかがスッキリ解決し、アイ工務店の注文住宅が持つ「本当のコスパの良さ」がわかります。
もしかしたら、「建売」を探していたはずが、「アイ工務店の注文住宅」の方が自分の理想(=建売の予算感で、高性能な家)に合っているかも、と思えるかもしれませんよ。
りけおアイ工務店が「コスパ最強」と呼ばれる秘密を、一緒に見ていきましょう。
アイ工務店に建売はないが注文住宅がコスパ最強


「アイ工務店に建売は無いの?」という疑問から、その代名詞ともいえる「コスパ最強」の秘密まで、まずはアイ工務店の基本スペックを深掘りします。なぜ建売がなくても人気なのか、その理由が見えてくるはずです。
噂は本当?やばいと評されるアイ工務店の標準仕様


- 耐震性能: 耐震等級3相当 + 制振ダンパー「AIダンパー」が標準搭載
- 断熱性能: ダブル断熱工法(ウレタン吹付+グラスウール)、トリプルガラスが標準(N-eesの場合)
- 設備: 陶器瓦、高性能サッシ、有名メーカー水回り(TOTO, LIXIL, タカラスタンダードなど)
アイ工務店が「やばい」とか「コスパ最強」って言われる一番の理由は、標準仕様のレベルがものすごく高いことかなと思います。
普通、ローコストやミドルコストの住宅だと「オプション」になるような設備が、最初から「標準」でてんこ盛りなんですよね。
例えば、耐震性を高める「制振ダンパー(AIダンパー “Dual Shield”)」が標準で付いてくるのは驚きです。
耐震等級(最高等級の3)を確保した上で、さらに地震の揺れを熱エネルギーに変換して吸収する装置です。他社だと数十万円のオプションになることも多いですから。これが標準で入っているのは、安心感が違いますよね。
さらに主力商品の「N-ees(ニーズ)」では、壁の外側に硬質ウレタンフォーム、内側に高性能グラスウールを充填する「ダブル断熱工法」や、「Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)」まで標準仕様です。
トリプルガラスなんて、寒冷地仕様か、一条工務店みたいな高性能特化メーカーのイメージでしたけど、これを標準にするとは…と驚きます。
- 屋根材: 陶器瓦 または ガルバリウム鋼板(SGL) (一般的なスレート屋根より高耐久で、長期のメンテナンスコストを抑えられます)
- お風呂: TOTO「sazana(サザナ)」、LIXIL「Lidea(リデア)」、タカラスタンダード「リラクシア」
- 洗面台: TOTO「オクターブ」、LIXIL「MV」、タカラスタンダード「エリシオ」
- トイレ: TOTO「ZJ」、LIXIL「ベーシアシャワートイレ」
水回りも、各メーカーの普及価格帯〜ミドルグレードの高品質な商品群からビュッフェ形式で選べます。この価格帯でこの仕様は、確かに「やばい」レベルかもしれません。



建売と混同?アイ工務店が扱う分譲地の実態とは


- 建売(分譲住宅): アイ工務店は原則として「完成品」の建売は販売していない。
- 分譲地: アイ工務店が土地を区画整理して販売しているケース。
- 実態: 多くの場合、「建築条件付き土地」として販売される。
「アイ工務店の分譲地」という言葉をネットで見かけることがあるので、「やっぱり建売あるじゃん!」と思う人もいるかもですね。
でも、これはちょっとニュアンスが違います。アイ工務店が扱っている「分譲地」の多くは、「建築条件付き土地」であることがほとんどです。
「建売住宅(分譲住宅)」というのは、すでに家が完成しているか、完成予定の「土地+建物セット」を指します。間取りも仕様も決まっていて、気に入ればそれを買う、という形ですね。
一方、アイ工務店の「分譲地」は、「この土地を買うなら、アイ工務店で家を建ててくださいね」という条件が付いた土地のことなんです。
建物自体は完成していないので、これから設計する「注文住宅」になります。これが「建売」と検索する人が混同しやすいポイントですね。土地と建物をセットで検討するという点では似ていますが、中身は全く別物なんです。
- メリット: 土地探しの手間が省ける。その土地の特性(日当たりや形状)を活かしたプランをビルダー(アイ工務店)が提案してくれる。住宅ローンを土地・建物セットで組みやすい。
- デメリット: 建築するハウスメーカーがアイ工務店に固定される。(他社と比較検討したい人には不向き)
土地とセットで検討できるのは便利ですが、あくまで建てるのは自由設計の注文住宅、というわけです。



建築条件付き土地と注文住宅の違いを徹底解説


| 比較項目 | 建売住宅 | 建築条件付き土地 | 注文住宅 |
|---|---|---|---|
| 土地 | 建物とセット | 建物とセット (ビルダー指定) | 自分で探す (またはHMに依頼) |
| 建物 | 完成品 (間取り変更不可) | 自由設計 (注文住宅) | 自由設計 (注文住宅) |
| 自由度 | 低い | 高い (ビルダーの範囲内) | 最も高い |
| 価格の決まり方 | 総額表示 (明確) | 土地代+建物代 (変動) | 土地代+建物代 (変動) |
| 入居時期 | 早い | 遅い (設計・建築期間が必要) | 遅い |
「建築条件付き土地」って、結局「建売」と何が違うの?と混乱しますよね。上の表にまとめてみましたが、最大の違いは「家をこれから設計できるかどうか」です。
建売住宅は、すでに間取りも仕様も決まった「完成品」を買うイメージです。だから価格が明確で、すぐ入居できるのがメリット。反面、間取りの変更はできません。
対して「建築条件付き土地」は、土地を買うと同時に「建てる会社(この場合はアイ工務店)」が決まっているだけで、家の中身(間取りや仕様)はこれから自由に設計できる「注文住宅」なんです。
価格の決まり方も違います。建売は「土地建物セットで4,000万円」と総額が決まっていますが、建築条件付き土地は「土地代2,000万円 + 建物代(これから決める)」となり、総額はプラン次第で変動します。



「建築条件付き土地」で最も注意したいのが、スケジュールです。
一般的に、「土地の売買契約から3ヶ月以内」に、建築するハウスメーカー(アイ工務店)と「建物の工事請負契約」を結ぶことを条件とされるケースがほとんどです。
もし、この期間内に間取りや仕様がまとまらず、建物の契約に至らない場合、土地の契約も白紙解約になる、といったルールが定められています。
3ヶ月は長いようで短いです。じっくりプランを練りたい人にとっては、このスケジュール感がデメリットになる可能性もあるので、契約前に必ず確認が必要ですね。



驚異の断熱性能|N-eesのUA値は標準仕様で0.28


- 商品名: N-ees(ニーズ) ※2023年発売
- 標準仕様: ダブル断熱工法、高性能断熱サッシ、Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)
- UA値: 0.28W/m²K以下(標準仕様)
- 比較: ZEH基準(HEAT20 G2レベルの0.46)を大幅にクリア
アイ工務店のコスパを語る上で外せないのが、主力商品「N-ees(ニーズ)」の断熱性能です。
このUA値(ユーエーち:外皮平均熱貫流率)というのは、家全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す数値で、小さいほど高性能(=熱が逃げにくく、魔法瓶のような家)を意味します。
国の定める省エネ基準は年々厳しくなっていますが、例えば、長期優良住宅の基準(断熱等級5)やZEH基準(G2グレード)でもUA値0.46以下(※東京などの6地域の場合)とされています。(出典:国土交通省「建築物省エネ法に基づく 省エネ性能表示制度 事業者向け概要資料」)
N-eesはなんと標準仕様でUA値0.28以下を達成しています。これは、国の基準を遥かに、それも圧倒的に凌駕する数値です。
この数値は、業界トップクラスの性能を誇る一条工務店(実測値0.25など)に匹敵するレベルの数値です。
一条工務店は、UA値0.25という業界トップの性能や全館床暖房を武器にしていますが、価格帯も高く、デザインの制約(通称:一条ルール)も多いと言われます。
アイ工務店の戦略は、その一条工務店を強く意識しているように見えます。
「一条工務店の性能は魅力的だけど、価格が高すぎるし、デザインも画一的…」と感じている層に対し、「一条に迫る高性能(UA値0.28)を、より安い価格と、より高いデザイン自由度で提供する」という、非常に強力な価値提案をしているんですね。



タマホームやアキュラホームとの性能・価格比較


| メーカー | 特徴 | 坪単価目安 | 断熱仕様 (窓) | 耐震仕様 | 建売の有無 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイ工務店 | 高性能・高コスパ (注文) | 約75万~93万円 | トリプルガラス (オール樹脂) | 制振ダンパー (標準) | 無 |
| タマホーム | ローコスト (注文) | 約71万円~ | ペアガラス (アルミ樹脂複合) | 耐力面材 | 有 |
| アキュラホーム | ミドルコスト (注文/分譲) | 約50万~80万円 | ペアガラス (アルミ樹脂複合) | 耐力壁 (8トン壁など) | 有 (分譲事業部) |
「アイ工務店 建売」と探す人は、同じ価格帯の競合と比較していることが多いはずです。特にタマホームやアキュラホームは強力なライバルですね。
上の表はあくまで目安(諸費用やオプションで大きく変動します)ですが、価格帯(坪単価)で見ると、アイ工務店はタマホームよりは高く、アキュラホームと近いか少し高いくらいの「ミドルコスト」に位置します。
注目すべきは「仕様」です。タマホームやアキュラホームの標準が「ペアガラス」であるのに対し、アイ工務店(N-ees)は「トリプルガラス」が標準です。さらに耐震性でも、アイ工務店は「制振ダンパー」が標準搭載と、頭一つ抜けている印象です。
究極の選択:アキュラの「建売」 vs アイの「注文」
これが「アイ工務店 建売」と検索する人の核心かなと思います。例えば「予算3,800万円」で家を探しているとします。
- アキュラホーム: 3,780万円で、品質が安定した「建売」が見つかるかも。
- アイ工務店: 同じ3,800万円の予算で、トリプルガラスと制振ダンパー付きの高性能な「注文住宅」が建てられるかも。
つまりユーザーは、「アキュラホームの建売」と「アイ工務店の(ほぼ同価格帯の)注文住宅」を天秤にかけることになります。
建売の気軽さや完成品を見られる安心感を取るか、アイ工務店の圧倒的な性能(断熱・耐震)と設計自由度を取るか、という悩ましくもワクワクする選択になるわけですね。



アイ工務店の建売を探す人が知るべき価格と評判


建売ではない、アイ工務店の「注文住宅」を建てるとなると、気になるのはやっぱり「リアルな価格」と「建てた人の評判」ですよね。ここでは、具体的な坪数での総額目安から、注意すべきデメリットまで、お金と評判について切り込みます。
実際の35坪 総額はいくら?費用シミュレーション


- 坪単価(目安): 約75万円〜93万円(諸費用込みの場合)
- 本体価格(35坪): 35坪 × 75万円 = 2,625万円
- 諸費用(目安): 本体価格の10%〜(260万円〜)※土地代別途
- 総額シミュレーション: 2,625万円 + 260万円 = 約2,885万円〜(+土地代)
アイ工務店で「35坪」の家を建てた場合、総額はいくらになるのか、ざっくりシミュレーションしてみますね。
坪単価はオプションや商品グレード(N-eesかHILLSかなど)、諸費用を含めるかなどで幅がありますが、仮に坪75万円として計算してみます。(※これはあくまで目安の数値です)
建物本体価格は「35坪 × 75万円 = 2,625万円」となります。
ただし、家づくりにはこれ以外に「諸費用」が必ずかかります。諸費用は大体、本体価格の10%くらいは見込む必要と言われています。
- 登記費用: 土地や建物を自分のものとして登録する費用
- 住宅ローン手数料: 銀行に支払う事務手数料や保証料
- 火災保険料・地震保険料: 万が一のための保険料
- 印紙代: 契約書に貼る印紙の費用
- 地盤調査・改良費: 土地の強度を調べ、必要なら補強する費用(※地盤が弱いと100万円以上かかることも)
- 上下水道引込工事費: 道路の水道管を敷地に引き込む工事費
これらを合計すると、200万~300万円程度になることが多いです。
そうすると、総額は「2,625万円(本体) + 約260万円(諸費用) = 約2,885万円」あたりがひとつの目安になりそうです。(※もちろん土地代は別途かかります)
このシミュレーションは、かなりシンプル計算した最低ラインの目安です。実際にはオプション(食洗器、床材のグレードアップ、造作棚など)の追加や、「外構工事費」(お庭や駐車場、フェンスなど)が別途100万~200万円以上かかります。
そのため、35坪でも総額3,500万円〜4,000万円近くになるケースも多いです。
「建売」と違って、注文住宅はこだわりだすと青天井になりがちなので、「どこまで標準仕様で、どこからがオプションか」をしっかり確認し、必ず複数のプランで見積もりを取るようにしてください。正確な情報は必ず公式サイトや展示場でご確認ください。



アイ工務店の見積もり公開|価格帯と実例を紹介


アイ工務店の公式サイトで公開されている、建築実例の価格帯をまとめました。
- 最低価格帯: 2,000万円〜2,499万円(実例あり)
- 最多価格帯: 3,000万円台(実例多数)
- 高価格帯: 4,000万円以上(実例あり)
- 実例(アキュラホーム建売との比較):
- アイ工務店 注文実例: 3,500万円〜3,999万円(延床38.8坪)
- アキュラホーム 建売実例: 約3,780万円
アイ工務店の公式サイトにある建築実例を見ると、実際の価格帯がイメージしやすいです。価格帯は「2,000万円〜2,499万円」から「4,000万円以上」まで、かなり幅広く分布していますね。
この価格幅こそが「注文住宅」である証拠で、施主さんのこだわり(オプション)次第で価格が変動しているのがわかります。
「2,000万円台」の実例があるということは、標準仕様をベースにコンパクトにまとめれば、ローコスト住宅+αの価格帯でも実現可能、ということですね。
逆に「4,000万円以上」の実例は、ハイエンドモデルの「HILLS」を選んだり、オプションをふんだんに盛り込んだりしたケースかなと推測できます。
特に注目したいのが、「3,500万円〜3,999万円」という価格帯の実例です。これは、競合であるアキュラホームの建売価格(例:約3,780万円)と真っ向からぶつかる価格帯です。
「建売」を探していた人も、「同じ予算で、アイ工務店の高性能な注文住宅が建てられるかも」となれば、それは魅力的に映りますよね。
間取りも仕様も決まっている建売の安心感・即時性を取るか、同じ予算でゼロから設計できるアイ工務店の注文住宅の性能・自由度を取るか、真剣に悩む価格帯だと思います。



アイ工務店をやめてよかった人の理由とデメリット


アイ工務店を検討する上で知っておくべき、主な懸念点やデメリットです。
- 最大の懸念: 担当者や支店による「バラつき」(営業・設計・現場監督・アフター)
- 原因: 2010年設立からの急成長、FC(フランチャイズ)経営
- 施工品質: 施工ミス(床鳴り、クロスの隙間など)や管理体制への不安の声
- 設計の制約: 大空間・大開口が苦手(木造軸組工法のため)
- プロセス: 打ち合わせ回数が少ないと感じるケースも
「コスパ最強」と聞くと良いことばかりに聞こえますが、もちろんデメリットや「やめてよかった」という声も存在します。アイ工務店で最も注意すべきリスクは、「人(担当者)と地域(支店)によるバラつき」かなと思います。
アイ工務店は2010年設立とまだ新しく、この十数年で全国展開へと急成長している会社です。
また、一部でFC(フランチャイズ)経営も取り入れているため、どうしても社員教育や施工品質の管理体制が、事業拡大のスピードに追いついていない部分があるようです。
結果として、「営業担当の提案力が低かった」「設計のミスが多かった」「現場監督の管理が甘く、施工ミス(床鳴り、クロスの隙間など)があった」「アフターサービスの対応が遅い」といった、担当者や支店のスキル・誠実さによって満足度が大きく左右される「バラつき」の口コミが目立ちます。
また、技術的な制約として、アイ工務店は木造軸組工法を採用しています。
これは自由度が高い反面、一条工務店のモノコック構造(壁全体で支える)などと比較すると、耐震性を保ちながらの大空間・大開口(LDK一面の巨大な窓など)は少し苦手、という側面もあるようです。
対策としては、契約前に担当者との相性をしっかり見極めること(レスポンスは早いか、知識は豊富か、こちらの要望を汲み取ってくれるか)が非常に重要です。もし契約後に不安を感じたら、担当者の変更を申し出ることも選択肢の一つです。
また、施工品質が心配な場合は、第三者の専門家による「ホームインスペクション(住宅診断)」を建築中や完成時に入れることが推奨されていますね。
費用はかかりますが、安心を買うという意味では有効な手段です。最終的な判断はご自身で行い、必要であれば専門家にご相談ください。



設計自由度の高さが注文住宅ならではの魅力


- 基本工法: 木造軸組工法(在来工法)
- 特徴: 間取りの自由度が高い
- 対応例: ホテルライク、平屋風1.5階建て、二世帯住宅、3階建てなど
- 比較: 建売や規格住宅では対応しにくい、多様なニーズに対応可能
「建売」と比較した時の、アイ工務店(注文住宅)の最大のメリットは、やはり「設計の自由度」ですね。
アイ工務店は木造軸組工法(在来工法)を採用しています。これは日本の伝統的な工法で、柱と梁で構造を支えるため、間取りの制約が比較的少なく、壁の配置も自由にしやすいのが特徴です。将来的にリフォームで間取りを変更しやすい、というメリットもあります。
公式サイトの実例を見ても、「ホテルライクな内装」「屋根裏を活用した1.5階建て」「完全分離の二世帯住宅」「都市部の3階建て」など、建売ではまず実現できないような、施主さんのこだわりが詰まった家がたくさんあります。
「建売」をいくつか見たけど、どれも間取りがしっくりこなかった、という人にとって、アイ工務店の自由度の高さは大きな魅力になります。
例えば、以下のような要望は「建売」ではほぼ不可能です。
- スキップフロア(中二階)を作って空間を有効活用したい
- リビングの天井高を2.7mにして開放感を出したい
- キッチンはアイランド型で、ドイツ製の食洗器を入れたい
- 二世帯住宅で、玄関も水回りも完全に分けたい
- 趣味のバイクガレージを1階にビルトインしたい
こうした「自分だけのこだわり」を実現できるのが、アイ工務店の注文住宅の醍醐味ですね。前述の通り「大開口」には一部制約が出る可能性もありますが、基本的にはかなり柔軟に対応してくれるようです。



「コスパ最強」と呼ばれる本当の理由を徹底分析


- 理由1: 標準仕様の高さ(トリプルガラス、制振ダンパーなど)
- 理由2: セミ・カスタム方式(設備メーカーを絞り大量仕入れでコストダウン)
- 理由3: 競合との比較(一条工務店より安く、タマホームより高性能)
- 結論: 「絶対的な安さ」ではなく「価格に対する価値(性能・自由度)の比率」が最強
ここまで見てきたように、アイ工務店が「コスパ最強」と呼ばれる理由は、単に「タマホームより安い」といった絶対的な安さではありません。
本当の理由は、「ミドルコストという価格帯で、大手ハウスメーカー(一条工務店など)に匹敵する性能と、高いデザイン自由度を両立させている」点にあると僕は分析しています。
これを実現できている秘密の一つが、水回りなどの設備選定における「セミ・カスタム」方式です。
キッチン、バス、トイレなどの設備は、TOTOやLIXIL、タカラスタンダードといった一流メーカーの特定の商品群に選択肢を絞っています。これにより、メーカーから大量に一括仕入れすることで、高品質な設備を安く提供できているわけです。
この方式は、施主とメーカーの双方にメリットがあります。
- 施主側: 「完全な自由設計」(高コスト)と「規格型住宅(建売)」(低自由度)の中間で、「一流メーカー品の中から選べる」という満足感を得られる。
- アイ工務店側: 選択肢を絞ることで仕入れコストを下げ、価格競争力を高められる。
もちろん、「このメーカーのこの品番じゃなきゃ絶対イヤ!」という強いこだわりがある人には、オプション扱いになって割高になる可能性があり、デメリットにもなります。
ですが、多くの人にとっては「標準仕様の範囲内で十分満足度の高い家」が作れるため、これがコストパフォーマンスに直結しているんですね。



まとめ|アイ工務店に建売はない!高性能な注文住宅が主力


今回は「アイ工務店 建売」の謎から、そのコスパ最強の秘密まで深掘りしてみました。「建売」を探していた方にとっては、少し意外な結果だったかもしれませんね。
- アイ工務店に「建売」はなく、高性能な「注文住宅」が主力
- 「建築条件付き土地」が「建売」と混同されやすい
- 標準仕様(UA値0.28、トリプルガラス)が業界トップクラス
- アキュラホームの建売予算で、アイ工務店の注文住宅が視野に入る
アイ工務店は「絶対的な安さ」を求める人には向きませんが、「建売の予算感で、性能もデザインも妥協したくない」という人にとっては、まさに「コスパ最強」の選択肢になるかなと思います。
ただし、本文でも触れたように、アイ工務店の最大の弱点は「支店や担当者によるバラつき」のリスクです。高性能な家も、施工品質が伴わなければ意味がありません。
もしアイ工務店を検討される場合は、複数のハウスメーカー(例えば、建売を展開するアキュラホームや、ローコストのタマホーム)と必ず相見積もりを取り、担当者の対応や提案力をじっくり比較することを強くオススメします。






