- 予算オーバーなので契約を解除したい
- このままだと理想とは程遠い家になりそうだからハウスメーカー選びからやり直したい
- 請負契約解除って簡単にできるの?
- すでに支払った手付金はどうなるの?
実は、タイミングにもよりますが、ハウスメーカーとの請負契約の解除にはそこまで費用はかかりません。
なぜなら、解約金はそれまでハウスメーカー側が要した実費精算となるからです。つまり、タイミングが早ければ早いほど費用は安くなります。
私は、セキスイハイムで家づくりをしていました。しかしながら、完全な予算オーバーになってしまい、最終仕様確認の直前で請負契約を解除しました。
私がセキスイハイムとの請負契約解除にかかった費用は「263,000円」でした
この記事では、私の体験をもとにセキスイハイムの請負契約を解除をした理由から実際の方法、要した費用・期間などを具体的に紹介します。
この記事を読むと、ネットで調べても中々出てこない、ハウスメーカーとの請負契約の解除に関する実例を知ることができます。
現在の家づくりを継続するのか、契約を解除して再スタートするのかの判断に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
セキスイハイムとの請負契約を解除した理由
最終仕様確認の直前に、セキスイハイムとの請負契約を解除した理由を3つ紹介します。
予算を大幅にオーバーしたから
契約時の見積もりは土地代含めて約4700万円、内心の予算上限は5000万円と思って打ち合わせを進めていきました。
しかしながら、外構の打ち合わせ開始前の時点で、すでに5000万円超え…
私たち夫婦にとって「5000万円」は家にかけられる金額の限界であったため、ここから真剣に請負契約の解除について考え始めました。
関連記事:【リアル家計簿を公開】年収8倍越え!5,000万円の住宅ローンを組んだ結果
金額のわりに家が狭すぎたから
最終仕様確認の前の最後の打ち合わせの時点で、見積は以下のようになっていました。
- 延床面積:26.5坪(1階:18.5坪、2階:8坪)
- 建物代金:3450万円(オプション費用含む)
- 坪単価:130万円
うちは家づくり当初から「1.5階建ての半平屋」を目指していたのですが、セキスイハイムとは相性が悪かったようで、かなり割高になってしまいました。
「坪単価:130万円」は私たち夫婦にとっては高すぎる金額でしたので、一度家づくりをリセットしたいと心底悩みました。
「気密/断熱」を重視したいと思ったから
私たち夫婦は、家づくり開始前に何も勉強せず、家づくり開始後に勉強をしながら進めていきました。その結果、途中で「気密/断熱」の重要性に気づき、セキスイハイムでは私たちが求める性能の家が建たないことを知りました。
これでめちゃくちゃ安ければ迷っていたかもしれませんが、完全に予算オーバーしている上に家も狭くて性能も低いという状況でしたので、請負契約の解除を決意しました。
当時は本当に悩みましたが、妻に泣きながら懇願されたので契約解除を決断しました。アイ工務店で家を建て終わった今思い返すと、契約解除して本当に良かったです。
止めてくれた妻には心の底から感謝しています
請負契約解除の要望の伝え方
私は、最終仕様確認の1週間前に請負契約を解除したい旨をお伝えしました。
翌週に最終仕様確認を控えていたこと、担当の方には本当に良くしていただき、私も妻も大変感謝していたことから、メールなどではなく電話でお伝えしました。
言いにくい内容なのでメールなどにしたい気持ちはありましたが、私は電話にしてよかったと思っています。請負契約を解除したい本気度も伝えやすかったですし、結果的に話が進むのも早かったように思います。
言った言わないのトラブルになるリスクもありますので、担当の不手際が多くて契約解除を検討されている場合には、やり取りの証拠を残しやすいメールなどで連絡しましょう
関連記事:【例文も紹介】ハウスメーカーを上手に断る方法!初心者でも安心の5つのコツ
セキスイハイムの請負契約解除にかかった費用
私がセキスイハイムとの請負契約解除にかかった費用は「263,000円」でした。以下はその内訳です。
- 契約書書面印紙代:30,800円
- 調査費用(測量):66,000円
- 調査費用(地盤調査):66,000円
- キッチン発注違約金(グラフテクト):100,200円
当時、グラフテクトのキッチンは販売枠が限られていて、発注した順で枠が確定するシステムでした。
そのため最終仕様確認の前でしたが、グラフテクトのキッチンのみ発注をかけてしまっていた経緯があり、キッチンの違約金が計上されています。
請負契約解除の申し出た当初は「キッチンは発注済みのため費用を全額請求される可能性もあります」と言われていたので、不安な日々を過ごしましたが、結果的には違約金のみの請求となりました。
契約解除にかかる費用は、その時のそれぞれの状況によって異なります。あくまでも一例として、参考程度にお考え下さい。
手付金は実費を差し引いて返金された
うちは請負契約時に手付金として100万円を支払っていました。この手付金100万円から、上記の契約解除費用を差し引いた737,000円は全額戻ってきました。
セキスイハイム側の返金手続きに少し時間がかかり、私の口座に返金されたのは請負契約解除の書類を交わした翌月末でした。
セキスイハイムの請負契約解除にかかった期間
最初の契約解除の申し出から契約解除の書類を交わすまで約2か月かかりました。
電話でお伝えし、意外とすんなり受け入れられました。キッチンのキャンセル費用確認、書類作成に時間が欲しいとのこと。それから1~2週間おきに進捗報告の連絡はいただいていました。
この時点で費用の合計は「263,000円」でした。
郵送でも可とのことでしたが、担当の方と直接お会いして手続きしました。
手付金100万円から契約解除費用を差し引いた737,000円が返金されました。
土地はセキスイハイムの分譲地でした。契約解除の書類を交わすために最後にお会いした際に、担当の方がポロっと「次の土地の購入希望者も無事見つかったんですよ~」とおっしゃっていました。今思うと分譲地に空きを出したくなくて、次の購入者を探すための時間を稼がれていたのかなと思っています。
請負契約解除の際の注意点
多額の費用を請求されるケースもある
請求される費用は、本当に人それぞれのようです。私がネットで調べた時には、数百万円の請求が来たような事例も見ました。
しかしながら、こちら側の都合で契約を解除する場合でも、基本的には「契約解除の申し出までにハウスメーカー側が要した費用」しか請求できないようです。
通常、ハウスメーカーや工務店側に明確な落ち度が無い場合、解約金はそれまでハウスメーカー側が要した実費精算となります。
ハウスメーカーと契約して後悔|キャンセルできる?解約の注意事項/U-hmユーム
なので、契約解除をしようと思っている方は、なるべく早く決断して申し出ることをオススメします。
手付金の返金には時間がかかる
次のハウスメーカーとの契約時の手付金として、契約解除時に返ってくる手付金を使いたいですよね?
これもケースバイケースなのでしょうが、私の場合は、契約解除手続き完了から返金されるまでに約1ヵ月半を要しました。
当てにしすぎるとトラブルの種になりますので、次の手付金は別で支払うつもりで準備をしましょう
ローンの審査は最初からやり直し
契約解除の際にセキスイハイムの担当者から、ローンに関して以下の説明を受けました。
- ローンの申し込みは白紙になる
- 同じ銀行で再度ローンの申し込みは可能
- ただし、再審査が必要な上、同じ金利条件で借りられるかは不明
すでに銀行との契約が済んでいる場合や、土地のつなぎ融資が始まっている場合などでは対応が違うかもしれませんので、ご注意ください。
次のハウスメーカーとは契約は、契約解除手続きが完全に完了した後
私もそうでしたが、マイホームの購入はあきらめたくないですよね?
ここで注意しないといけないのが、次のハウスメーカーとの契約は、前の契約解除手続きが完全に完了した後でしかできないことです。ただし、契約はできませんが、打ち合わせを開始することはできます
急ぎで乗り換えたい場合は、契約解除手続きと並行して次のハウスメーカーとの打ち合わせを進めましょう。
私は実際にそうして、セキスイハイムの契約解除手続きの翌週にアイ工務店と契約しました。
関連記事:【29社のC値・UA値を徹底比較】高気密/高断熱ハウスメーカーおすすめランキング4選
セキスイハイムの請負契約解除にかかった費用のまとめ
私がセキスイハイムとの請負契約を解除した理由は、以下の3つです。
- 予算を大幅にオーバーしたから
- 金額のわりに家が狭すぎたから
- 「気密/断熱」を重視したいと思ったから
請負契約を解除したい意思は「電話」で伝えました。電話の方が本気度は伝えやすいように感じましたが、やり取りの証拠を残したい場合はメールの方がオススメです。
私がセキスイハイムとの請負契約解除にかかった費用は「263,000円」でした。支払い済みの手付金は契約解除費用を差し引いて戻ってきましたが、返金までに少し期間がかかったので注意が必要です。
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