- 新築の引き渡し前後にどんなトラブルが起きるのか不安
- 引き渡し時のチェックポイントや準備することは何だろう
- トラブルが起きたときの対処法を知りたい
実は、新築住宅の引き渡しでは約70%の方が3年以内にトラブルを経験しています。特に引き渡し後1年以内のトラブルが全体の33%を占め、最も多い時期となっています。
なぜなら、新築住宅は実物を見ないまま契約することが多く、完成後に予想と異なる部分が見つかりやすいからです。引き渡し時の確認不足や準備不足が、後々大きなトラブルにつながるケースが少なくありません。
- 新築住宅の引き渡し前の準備と確認事項
- 引き渡し当日の具体的な流れと注意点
- よくあるトラブルとその回避方法
- トラブルが起きた時の対処法
この記事を読むと、新築住宅の引き渡しで起こりがちなトラブルを事前に防ぎ、安心して新居での生活をスタートすることができます。
引き渡し前の入念な準備と確認、そして適切な記録の保管が、トラブル回避の鍵となります。
新築マイホームでの快適な暮らしのために、ぜひ最後までお読みください。
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新築の引き渡しに関する基礎知識
新築住宅の引き渡しは、マイホームが正式にあなたのものとなる大切な瞬間です。
- 引き渡しと入居の違い
- 引き渡しのタイミング
引き渡しと入居の違い
新築住宅の引き渡しと入居日は、多くの方が混同しがちな概念です。引き渡し日には以下のような重要な手続きが行われます。
- 登記申請書への署名・捺印
- 住宅ローンの融資実行
- 残代金の支払い
- 諸費用の精算
- 鍵の受け渡し
一方、入居日は実際に住み始められる日のことです。賃貸契約や火災保険の開始日も、この入居日からスタートします。引っ越し業者との日程調整も、この入居日を基準に行うことが賢明です。
引き渡し日と入居日の違いをしっかり理解しておくことで、スムーズな引っ越しが実現できますよ!
引き渡しのタイミング
新築住宅の引き渡しは、建物が完全に完成してから行われるのが基本です。建物の一部が未完成の状態での引き渡しは、一般的には行われません。引き渡し前には、以下の重要なステップがあります。
- 建築業者や売主による自社検査
- 買主による完成チェック(内覧会)
- 必要な補修工事
- 買主による再チェック
内覧会と引き渡し日の間には、1~2週間程度の余裕を持たせることが推奨されます。補修工事が必要になった場合の対応時間を確保するためです。
引き渡し当日は30分~1時間程度かかりますが、銀行の混雑状況によっては2時間ほどかかることもあります。
給料日や月末は銀行が混み合うので、引き渡し日の設定には注意が必要ですよ!
新築の引き渡し前の準備
新築住宅の引き渡しまでに必要な準備について解説します。
- 引き渡しの日程を決める
- 必要書類と費用を準備する
- 施主検査(内覧会)する
引き渡しの日程を決める
マイホームの引き渡し日は慎重に決める必要があります。引き渡し日は施主検査から1週間から2週間後に設定するのが理想的です。引き渡し日を決める際には以下の点に注意が必要です。
- 給料日や月末は銀行が混雑するため避ける
- 補修工事の時間的余裕を確保する
- 引っ越し業者の予約状況を考慮する
銀行での手続きは通常30分から1時間程度ですが、混雑時は2時間ほどかかることもあります。20日、25日、月末は特に混雑しやすい日なので避けましょう。
引き渡し日は、余裕をもって決めることをおすすめします!
必要書類と費用を準備する
引き渡し日には多くの書類や費用が必要になります。事前に必要な書類と費用をリストアップして、漏れがないように準備することが重要です。
- 本人確認書類
- 住民票と印鑑証明書
- 実印と銀行届出印
- 登記費用と清算金
- 火災保険の契約書類
書類の不備があると、引き渡し日に手続きが滞る可能性があります。早めに準備を始めることをおすすめします。
書類は多いですが、一つずつチェックリストを作って確認していきましょう!
施主検査(内覧会)する
施主検査は新築住宅の品質を確認する重要な機会です。完成した住宅が図面通りに施工されているか、傷や不具合がないかを入念にチェックします。施主検査では以下の点を重点的に確認します。
- 内外装の傷や汚れ
- 設備の動作確認
- 建具の開閉具合
- 水回りの状態
施主検査で発見した不具合は、引き渡し前に修繕を依頼できます。引き渡し後の修繕は対応が難しくなる場合があるため、しっかりとチェックしましょう。
専門家の立会いを依頼すると、より安心して検査ができますよ!
新築の引き渡し当日の流れ
新築住宅の引き渡し当日の具体的な流れについて解説します。
- 銀行で手続きと残金の支払いをする
- 登記書類を提出する
- 設備や機材を最終確認する
- 家の鍵や重要書類を受け取る
銀行で手続きと残金の支払いをする
住宅ローンの融資実行と建築費用の残金支払いは、通常金融機関の窓口で行われます。手続きは30分から1時間程度かかります。
- 本人確認書類
- 住民票と印鑑証明書
- 実印と銀行届出印
- 通帳
融資が実行されると、施主の口座に振り込まれたお金は建築会社の口座へ送金されます。手続きはスムーズに進むよう、書類は事前に準備しておきましょう。
給料日や月末は銀行が混み合うので、余裕を持って手続きに臨みましょう!
登記書類を提出する
登記手続きは司法書士のもとで必要書類の読み合わせと確認を行います。実際の登記申請は後日司法書士が代行します。
- 所有権保存登記の内容
- 住宅ローンの抵当権設定
- 登記費用の確認
- 登記完了までの日数
登記識別情報は後日郵送で届きます。大切な書類なので、届いたらすぐに確認して安全な場所に保管しましょう。
登記書類は家の権利を証明する大切な書類です。しっかり保管してくださいね!
設備や機材を最終確認する
各設備の使用方法や注意点について、担当者から詳しい説明を受けることが重要です。特に水回りや電気設備は入念に確認します。
- キッチン設備
- 給湯器の操作方法
- エアコンの使い方
- 床暖房システム
- 防犯設備
メンテナンス方法や清掃の頻度なども確認しておきましょう。不明点はその場で質問することが大切です。
設備の使い方は写真を撮っておくと、あとで確認しやすいですよ!
家の鍵や重要書類を受け取る
建築確認済証や住宅性能評価書など、将来必要となる重要書類をすべて受け取ります。書類は種類が多いので、チェックリストで確認します。
- 建築確認申請書と確認済証
- 設計図書一式
- 保証書類
- 取扱説明書
- アフターサービス規準書
鍵の受け取り時には、本数を必ず確認して記録を残しましょう。すべての書類は整理して保管することが大切です。
重要書類は引越しの際に紛失しないよう、専用のファイルを用意しておきましょう!
新築の引き渡しでよくあるトラブル
新築住宅の引き渡し時に発生しやすいトラブルについて解説します。
- 傷や汚れを発見する
- 設計と異なる施工がされている
傷や汚れを発見する
新築住宅でも約75%以上の物件で何らかの傷や汚れが見つかっています。完璧な仕上がりを期待していただけに、ショックを受けるかもしれません。引き渡し前の傷チェックでは、以下の箇所を重点的に確認しましょう。
- 各部屋の壁紙の汚れや傷
- 扉の角(特に下部)
- 床材の傷やへこみ
- 水回りの設備不具合
- 窓や網戸の建付け
傷や汚れを見つけたら、すぐに写真を撮影し、マスキングテープを貼って場所を明示します。図面にも位置を記入しておくと、後で確認しやすくなります。
引き渡し後の修繕は自己負担になることが多いので、事前のチェックが大切ですよ!
設計と異なる施工がされている
打ち合わせ内容と異なる仕様になっていることは、引き渡し時のトラブルの代表的な例です。壁紙の色柄が違っていたり、キッチン設備のグレードが間違っていたりすることがあります。
- 図面と現物を照らし合わせる
- 設備の仕様書を確認する
- コンセントの位置や数を数える
- 収納の大きさを測る
- 建具の開閉方向を確認する
住宅会社側のミスが明確な場合は、無償での交換や修正を依頼できます。ただし、工事のやり直しで引き渡し時期が遅れる可能性もあるため、早めの発見が重要です。
設計図書は必ず保管して、現場で確認する時に持参することをおすすめします!
新築の引き渡し時のトラブルを回避する方法
新築住宅の引き渡し時に起こりうるトラブルとその対策について解説します。
- 完成前の引き渡しを避ける
- 打ち合わせを文書や録音で記録する
- アフターサービスの内容を確認する
- ホームインスペクションを利用する
完成前の引き渡しを避ける
建物が完全に完成していない状態での引き渡しは、トラブルの原因となるため避けるべきです。未完成部分があると、後々の補修や調整が必要になる可能性が高くなります。完成確認時には以下の点に注意が必要です。
- 各部屋の壁紙や床材の仕上がり
- 建具の開閉具合
- 水回り設備の動作確認
- 照明などの電気設備のテスト
完成後の施主検査では、床下や小屋裏の点検口まで確認することが重要です。懐中電灯を使って暗部もしっかりチェックしましょう。
完成前の引き渡しは絶対に避けましょう。必ず全ての工事が終わってから引き渡しを受けてください!
打ち合わせを文書や録音で記録する
設計と異なる施工が行われるトラブルを防ぐため、打ち合わせ内容は必ず記録に残しておきましょう。口頭での約束は後から確認が難しくなります。
- 間取りや設備の仕様変更
- 建材やカラーの選定内容
- 追加工事の内容と費用
- 工期に関する取り決め
打ち合わせ後は必ず議事録を作成し、建築会社と共有することをおすすめします。写真や図面も一緒に保管しておくと安心です。
スマホの録音機能を使うと、簡単に打ち合わせ内容を記録できますよ!
アフターサービスの内容を確認する
保証書の内容をしっかり確認し、何がどこまで保証されるのかを理解しておくことが大切です。保証期間や免責事項を把握しておくと、将来のトラブル時に役立ちます。
- 構造体の保証期間(法定10年)
- 設備機器の保証範囲
- メンテナンス時期と費用
- 定期点検の有無
引き渡し後の不具合発見時の連絡方法も確認しておきましょう。休日や夜間の緊急連絡先も把握しておくと安心です。
保証書は大切に保管して、いつでも確認できるようにしておきましょう!
ホームインスペクションを利用する
第三者の専門家による住宅診断で、建物の品質を客観的に確認することができます。一般的な検査時間は30坪程度で約3時間かかります。
- 建物外部の調査
- 建物内部の調査
- 床下・屋根裏の調査
- 設備の動作確認
新築住宅の場合は、建築中の複数回の検査がおすすめです。基礎工事や断熱材施工後など、完成後は確認できない部分も検査できます。
プロの目で確認してもらうことで、見落としがちな不具合も発見できますよ!
新築の引き渡し時にトラブルが発生した時の対処法
新築住宅の引き渡し時にトラブルが発生した場合の具体的な対処方法について解説します。
- 写真を撮って証拠を残す
- 施工会社への報告する
- 国民生活センターへ相談する
写真を撮って証拠を残す
不具合や欠陥を発見したら、まずスマートフォンのカメラで複数の角度から写真を撮影することが重要です。トラブルの証拠として活用できます。
- 全体像が分かる写真
- 細部の状態が分かるアップ写真
- 寸法や大きさが分かる定規入りの写真
- 日付が分かるように新聞などと一緒に撮影
動画撮影も有効な手段です。建物全体を撮影しておけば、後から必要な部分を切り出すことができます。写真や動画は削除せずに保管しておきましょう。
写真は多めに撮っておいて、整理しておくことをおすすめします!
施工会社へ報告する
建築確認済証や住宅性能評価書など、重要書類を受け取る前に不具合を見つけたら、すぐに施工会社へ報告することが大切です。
- 不具合の場所と状態を具体的に説明
- 写真や動画による証拠の提示
- 補修の期限を明確に設定
- やり取りを文書で記録
施工会社との話し合いは、必ず書面やメールで記録を残しておきましょう。口頭での約束は後から確認が難しくなります。
施工会社との約束は必ず書面で残しておきましょう!
国民生活センターへ相談する
住宅トラブルの解決が難しい場合は、国民生活センターの専門窓口に相談することができます。平日の11時から13時まで専用窓口が開設されています。
- 土地・住宅の専門家による相談対応
- 弁護士による法律相談
- 施工会社との交渉支援
- 紛争解決のためのあっせん
相談は無料で受けられ、公正な立場で解決をサポートしてくれます。消費者ホットライン(188)からも相談できます。
専門家に相談することで、適切な解決方法が見つかりやすくなりますよ!
まとめ|新築住宅の引き渡し時のトラブルを防ぐポイント
新築住宅の引き渡しは、入念な準備と確認が必要不可欠です。特に施主検査(内覧会)では、専門家の同行を依頼するなど、できる限り慎重に確認することが大切です。
- 完成前の引き渡しは絶対に避ける
- 打ち合わせ内容は必ず文書で記録を残す
- 不具合を見つけたら写真で記録する
- アフターサービスの内容を事前に確認する
- ホームインスペクションの活用を検討する
トラブルが発生した場合は、すぐに施工会社へ報告し、必要に応じて国民生活センターへ相談することをおすすめします。引き渡し後の修繕は対応が難しくなる場合があるため、引き渡し前の確認が重要です。
新築マイホームでの快適な暮らしのために、この記事のチェックポイントを参考にしてください。
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