【注文住宅のLDK】広さを決める4つのポイント｜16～20畳の間取り実例も紹介

実は、理想的なLDKの広さは家族構成やライフスタイルによって大きく変わります。一般的な4人家族の場合、16～20畳が標準的な広さとされています。

キッチンやダイニング、リビングそれぞれに必要な最低限の広さがあり、家族が快適に過ごすためには適切なスペース配分が重要です。

この記事を読むと、あなたの家族に最適なLDKの広さが分かり、快適な住空間づくりのヒントが得られます。

ぜひ最後までお読みいただき、理想の家づくりにお役立てください。

注文住宅のLDKの広さに関する基礎知識

注文住宅を建てるとき、最も重要な検討ポイントとなるのがLDKの広さです。ここでは、基本的な知識から、メリット・デメリットまでをご紹介します。

LDKとリビングの違い

LDKは「リビング（居間）」「ダイニング（食事室）」「キッチン（台所）」の頭文字を組み合わせた言葉です。

一般的なファミリータイプの住まいでは、LDKの広さは16～20畳程度が標準的です。キッチンは対面式カウンターの場合4～4.5畳、アイランド型の場合は6畳程度必要となります。

広いLDKのメリット

在宅勤務やオンライン学習の増加により、広いLDKへのニーズが高まっています。家族それぞれが適度な距離感を保ちながら、同じ空間で過ごすことができます。

開放的な空間は、家族のコミュニケーションを自然と促進させる効果があります。また、大きな窓を設置しやすく、明るく開放的な空間を演出できます。

広いLDKのデメリット

広いLDKは冷暖房の効率が悪く、光熱費が高くなりがちです。エアコンの効きが遅く、部屋全体を快適な温度にするまでに時間がかかります。

掃除や片付けの手間も増えます。広い空間は、ホコリが舞いやすく、掃除機がけやワックスがけなどの家事負担が大きくなります。

注文住宅のLDKの広さの目安

注文住宅を建てる際、最も重要な検討ポイントとなるLDKの広さについて、家族構成別に詳しく解説します。

一般的なLDKの広さ

標準的なLDKの広さは16～20畳程度が一般的です。キッチンは対面式の場合4畳、アイランド型の場合は6畳程度必要となります。

リビングとダイニングを合わせた空間は、10～12畳程度が標準的なサイズです。ダイニングテーブルやソファなどの家具を配置しても、快適な動線を確保できる広さとなっています。

二人暮らしの場合

二人暮らしの場合、快適に暮らせる家全体の広さは40㎡～50㎡（約24～30畳）程度です。LDKは12～16畳程度が理想的な広さとなります。

夫婦二人の生活では、個室の必要性が低く、LDKでの時間を重視する傾向があります。そのため、建物全体に対するLDKの割合は広めに設定されることが多いです。

ファミリーの場合（子供あり）

子育て世代の4人家族の場合、キッチンとダイニングの間に作業スペースを確保するため、理想的なLDKの広さは18～20畳となります。アイランドキッチンを導入する場合は、さらに1～2畳分のスペースが必要です。

LDKが20～25畳以上あると「通常よりも広めのLDK」という印象になります。家族が集まってくつろげる十分なスペースが確保できます。

三世代同居の場合

三世代同居の場合、23～25畳程度のLDKと4.5畳の和室コーナーを組み合わせた間取りが理想的です。世代間の交流を促進しながら、プライバシーも確保できます。

キッチンは2人で作業できる広さが必要で、6畳以上が推奨されます。また、和室を設けることで、高齢者の方が座りやすい空間を確保できます。

注文住宅のLDKの広さを決めるポイント

快適な暮らしを実現するLDKの広さは、いくつかの重要な要素を考慮して決める必要があります。以下の4つのポイントから、理想的な広さを見つけていきましょう。

家族の人数

一般的な4人家族の場合、LDKは16～20畳が標準的な広さとなります。ただし、家族の人数や生活スタイルによって必要な広さは変わってきます。

家具・家電のサイズと配置

リビングでくつろぐための家具や、生活に必要な家電のサイズを考慮することが重要です。ダイニングテーブルは4人用で約3.4畳、ソファセットは約4畳のスペースが必要。

テレビやエアコンの設置位置、収納スペースも考慮に入れましょう。家具と家具の間は最低でも80cm以上の通路幅を確保することで、快適な動線が生まれます。

キッチンの形状と配置

キッチンの形状によって必要なスペースは大きく異なり、アイランド型なら約6～8畳、ペニンシュラ型なら約4～5畳が目安。

対面式キッチンが人気で、家族とのコミュニケーションが取りやすい特徴があります。キッチンの作業スペースは、シンクとコンロの間に最低でも60cm以上確保することで、調理がスムーズになります。

将来的なライフステージの変化

子育て期から子どもの独立後まで、ライフステージの変化に対応できる広さを考慮することが大切です。子どもの成長に伴い、学習スペースや遊び場としての活用も検討しましょう。

高齢期には介護スペースとしての利用も考えられます。将来的な改修のしやすさも、広さを決める際の重要な要素となります。

注文住宅のLDKを広く見せるインテリアの工夫

LDKを広く見せるためのインテリアの工夫について、実践的なポイントをご紹介します。

家具の選び方と配置

背の低いロースタイルの家具を選び、奥に向かって低くなるように配置することで、空間に奥行きが生まれます。視線を遮らない家具選びがポイントです。

脚の細い家具や、ガラス素材のテーブルを取り入れることで、圧迫感を軽減できます。ソファは壁に寄せて配置し、中央部分にスペースを確保しましょう。

色使いと照明の工夫

壁や床は明るい色で統一し、天井まで同じ色を使うことで、空間が広く感じられます。アクセントクロスは一面だけにとどめ、視線を誘導する効果を活用しましょう。

照明は間接照明を組み合わせることで、奥行きのある空間演出が可能です。天井にはダウンライトを採用し、シャドウを作らない工夫も効果的です。

収納スペースの活用

壁面収納を天井まで設置することで、縦方向の空間を有効活用できます。扉付きの収納を採用し、生活感を隠すことで、すっきりとした印象に。

収納は使用頻度で上下を分け、普段使わないものは上段に。下段には日常的に使用するものを収納し、取り出しやすさを重視します。

鏡やガラスアイテムの利用

大きな鏡を効果的に配置することで、空間が2倍に広がって見えます。窓際や明るい場所に設置すると、光を反射して更に開放感が増します。

ガラス素材のパーテーションや棚を取り入れることで、視線を遮ることなく空間を仕切れます。透明感のあるアイテムは圧迫感を軽減する効果があります。

【LDKの広さ別】注文住宅の間取り例

LDKの広さによって変わる間取りの特徴と、実際の間取り例をご紹介します。家族構成や生活スタイルに合わせた理想的なLDKプランを見つけましょう。

16畳のLDKの間取り例

16畳のLDKは2～4人家族に最適な広さで、キッチン4畳、ダイニング6畳、リビング6畳が標準的な配分です。対面キッチンを採用すれば、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。

縦長の間取りなら、奥からキッチン、ダイニング、リビングの順に配置することで、実際よりも広く感じられます。横長の場合は、キッチン・ダイニングとリビングを並列に配置するのがおすすめ。

18畳のLDKの間取り例

L字型のLDKレイアウトが人気で、キッチンとダイニングが対面になるため、コミュニケーションが取りやすい間取りになります。キッチン6畳、ダイニング6畳、リビング6畳と均等に分けられます。

対面キッチンの向かいにバーカウンターを設置すれば、2人での食事はカウンターで、家族全員での食事はダイニングテーブルでと、使い分けが可能になります。

20畳のLDKの間取り例

長方形の奥行きを活かしたデザインで、キッチンカウンターとダイニングテーブルをつなぐスタイルが人気です。20畳という広さを活かして、吹き抜けを設けることも可能。

キッチンとダイニングを横一列に配置すれば、配膳や片付けがスムーズになります。リビングには大型のソファセットを置いても、十分な動線が確保できます。

畳コーナー併設のLDKの間取り例

リビングに2～4.5畳の畳コーナーを設けることで、和の要素を取り入れた多目的スペースが生まれます。小上がりにすれば床下収納も確保でき、おもちゃなどの収納に便利です。

キッチンから見える位置に畳コーナーを配置すれば、お子様の遊び場として活用できます。アイロンがけや洗濯物の整理スペースとしても重宝します。

まとめ｜注文住宅のLDKの広さ選びで失敗しないポイント

快適な暮らしを実現するLDKの広さは、家族構成とライフスタイルに合わせて慎重に選ぶ必要があります。標準的な4人家族の場合、16～20畳が理想的な広さとなります。

LDKは家族が集まる大切な空間なので、間取りや設備の検討は慎重に行うことをおすすめします。広ければいいというわけではなく、家族の人数や生活スタイルに合った「ちょうどいい広さ」を見つけることが大切です。

ハウスメーカーとの打ち合わせの際は、この記事で紹介した内容を参考に、理想の住まいづくりを進めてください。