- 小上がり和室を設置したいけど、失敗や後悔したくない
- おしゃれで収納力のある小上がり和室の作り方がわからない
- 3畳の小さなスペースでも快適に過ごせる小上がり和室は可能?
実は、小上がり和室は適切な知識と計画があれば、DIYでも後付けでも失敗せずに素敵な空間を作ることができます。小上がり和室は単なる畳コーナーではなく、家族の暮らしを豊かにする多機能スペースなのです。
なぜなら、小上がり和室は高さを工夫することで床下収納を確保できたり、おしゃれなインテリアとして和モダンな雰囲気を演出できたりと、限られたスペースを最大限に活用できるからです。
- 小上がり和室の魅力とメリット・デメリット
- 小上がり和室をDIYで作る方法と設置のポイント
- 小上がり和室が「いらない」と感じるケースと代替案
- 老後を見据えた小上がり和室の活用法
この記事を読むと、小上がり和室の適切な高さや収納の活用法、3畳でも快適に過ごすコツなど、失敗しない小上がり和室の設置方法やメンテナンス方法を詳しく知ることができます。

ぜひ最後まで読んで、あなたの理想の小上がり和室づくりに役立ててください。
小上がり和室の魅力とメリット・デメリット


小上がり和室は、リビングの一角に設けられた床面が高くなった和室スペースです。和モダンな空間づくりや家族のくつろぎスペースとして人気があります。段差があることで空間にメリハリが生まれ、多目的に活用できる魅力があります。
- 小上がり和室とは?基本的な特徴と役割
- おしゃれな小上がり和室のインテリアコーディネート例
- 小上がり和室の収納活用アイデアと実例
- 3畳の小上がり和室でも快適に過ごすコツ
- 小上がり和室の適切な高さと選び方
- 畳コーナー・小上がり和室で後悔しないための注意点
- 小上がりがいらないと感じるケースと代替案
小上がり和室とは?基本的な特徴と役割
- 床面が通常より20~40cm高くなった和室スペース
- リビングと一体化しつつも独立した空間を作れる
- 段差部分を収納として活用できる
小上がり和室は、リビングの床面より20~40cm程度高く設計された和室スペースのことです。フローリングのリビングの一角に配置されることが多く、空間に変化をつける役割があります。
段差があることで、リビングとは別の空間として認識されやすく、独立性が保たれるため来客時にもお客様用のスペースとして使いやすくなります。また、段差部分に腰をかけてくつろぐこともでき、ソファ代わりにもなる便利な空間です。
小上がり和室は多目的に活用できるのが特徴です。疲れた時にゴロっと休んだり、来客時の応接スペースになったり、ヨガやストレッチをする場所としても活用できます。普段から使いやすい和室になりやすい点が大きな魅力で、客間として設けた和室が使われないという無駄を防げます。



おしゃれな小上がり和室のインテリアコーディネート例


- 和モダンスタイルの小上がり
- 引き戸付きの遊び場タイプ
- 壁面本棚と組み合わせたスタイル
小上がり和室は、さまざまなインテリアスタイルと組み合わせることができます。和モダンな住宅はもちろん、ナチュラル、シンプルモダン、北欧風など多様なインテリアスタイルにマッチするため、デザイン性の高い空間を作り出せます。
引き戸付きの小上がりは、子どもの遊び場として活用する際に便利です。急な来客時でも引き戸を閉めておけば、おもちゃなどの生活感を隠せるので安心です。また、引き戸があることでプライベート感が高まり、お子さんが宿題をするときなど集中しやすい環境を作れます。
壁面に本棚を設置した小上がり和室も人気です。例えば、壁一面の本棚が備え付けられた小上がりでは、本棚の正面に引き戸の収納を設置し、その上に座って読書を楽しむことができる空間設計も可能です。また、階段側の壁にスリットを入れることで、自然光を取り入れつつ奥行き感を出す工夫もあります。



小上がり和室の収納活用アイデアと実例
- 床下を大容量収納として活用
- 引き出し式の収納ボックス
- 壁面を活用した収納アイデア
小上がり和室の最大の特徴の一つは、段差部分を収納として活用できる点です。床下のスペースを利用した大容量の引き出し収納を設けることで、リビングの収納力を大幅にアップさせることができます。
実例として、床下に布団や季節家電、子どものおもちゃなどをしまえる引き出し式の収納ボックスを設置するケースが多いです。特に来客用の布団を小上がりの下に収納しておけば、必要な時にすぐ取り出せて便利です。
壁面を活用した収納も効果的です。長押(なげし)に吊るせるラックを設置して小物を飾ったり、壁面に薄型の棚を取り付けたりすることで、畳の上をすっきりと保ちながら収納スペースを確保できます。和室の収納では、モノを限定したり、背の低い家具を選んだりすることで、圧迫感なく空間を活用できます。



3畳の小上がり和室でも快適に過ごすコツ


- 3畳は大人2~3人がくつろげる十分な広さ
- 家具は最小限に抑え、折りたたみ式を選ぶ
- 光や照明の工夫で圧迫感を軽減
3畳(約4.9㎡)の小上がり和室は、「狭いのでは?」と感じる方もいますが、実際には大人2~3人がくつろげる広さとして十分活用できます。畳に座る日本ならではのライフスタイルを前提にすれば、コンパクトながらも無駄のない和室として機能します。
家具配置のコツは、最小限に抑えることです。テーブルを置く場合は折りたたみやコンパクトサイズを選ぶか、壁際に固定式のカウンターを設置するのがおすすめです。また、座布団やロータイプの座椅子を選べば、畳の上の自由度を活かせます。
光や照明の工夫も重要です。昼間も明るく過ごせるよう小上がり部分に向けた窓の配置を考えると、小さな空間でも圧迫感を軽減できます。また、リビングとの動線やアクセスも考慮し、リビングの隅や壁際など、動線を邪魔しない位置に設置するのが理想的です。



小上がり和室の適切な高さと選び方
- 一般的な高さは30~40cm程度
- 天井高とのバランスを考慮する
- 使用目的や家族構成に合わせて調整
小上がり和室の高さは、一般的に床から30~40cm程度が目安とされています。この高さは、上り下りのしやすさだけでなく、段差に腰掛けたり立ち上がったりする時の負担が少ないちょうど良い高さです。
高さを決める際には、天井高とのバランスも重要です。小上がりを設置すると、その分天井が低くなるため圧迫感が出ないよう配慮が必要です。例えば、天井高220cmの家なら、小上がり部分の天井高は185cm程度になります。この高さでも問題ありませんが、設計段階で窮屈に感じないか確認しておきましょう。
使用目的や家族構成によっても適切な高さは変わります。リラクゼーションスペースとして使うのか、食事をとるダイニングスペースとして使うのかによって必要な高さは異なります。また、小さなお子さんがいる家庭では、子どもが安全に過ごせるよう床の高さを低めに設定することも検討すべきです。



畳コーナー・小上がり和室で後悔しないための注意点


- 利用目的・シーンを明確にする
- 適切な大きさを確保する
- 間仕切りの有無を慎重に検討する
小上がり和室で後悔しないためには、まず利用目的・シーンを明確にすることが重要です。何となく採用するのが最も後悔につながりやすいため、日中は家事や来客用、夕方からは子どもが遊ぶためなど、具体的な使い方を想定しておきましょう。
適切な大きさの確保も重要です。小上がり畳コーナーは広すぎても狭すぎても使いにくく、「活用しきれない」「狭くて子どもが遊べない」と後悔する可能性があります。一般的には2~6帖で設置するケースが多いですが、6帖を超えると一部屋分の広さとなり、圧迫感を抱きやすくなります。
間仕切りの有無も慎重に検討すべきポイントです。間仕切りの扉がないと、「リビングが狭く感じる」「来客時に使えない」などの後悔を感じるケースがあります。ロールカーテンなど臨機応変に対応できるものを採用すると、状況に応じて空間を区切ることができて便利です。



小上がりがいらないと感じるケースと代替案
- バリアフリーを重視する家庭
- 幼い子どもがいる家庭
- 掃除のしやすさを優先する場合
バリアフリーを重視する家庭では、小上がり和室は向いていない場合があります。介護が必要になった時に小上がり和室を撤去したというリフォーム例もあるため、長く住み続ける予定の家では将来的なリフォームを考慮しておくべきでしょう。
幼い子どもがいる家庭も注意が必要です。段差が高すぎると落下する危険があり、また段の高さが10cm程度と中途半端でもつまずきやすくなります。「活発な子なので、小上がり和室からよく落ちる」「怖くて子供から目が離せなくなった」という失敗例もあるため、お子さんが成長するまでは避けたほうが無難かもしれません。
掃除のしやすさを優先する場合も、小上がり和室は不向きです。ほとんどの場合、自動お掃除ロボットは段差を昇り降りできないため、手間がかかります。代替案としては、フラットな和室や、畳コーナーを設けずに和風テイストの家具やインテリアで和の雰囲気を取り入れる方法があります。



小上がり和室のDIYと設置方法について


小上がり和室は、リビングに和の空間を取り入れる人気の選択肢です。自分で作る方法から専門業者に依頼する方法まで、さまざまな設置方法があります。予算や技術レベルに合わせて最適な方法を選びましょう。
- 小上がり和室をDIYで作る方法と手順
- 既存の家に小上がり和室を後付けする方法
- 小上がり和室DIYで失敗しないためのポイント
- 小上がり和室の設置費用と予算の目安
- 小上がり和室のメンテナンス方法と長持ちさせるコツ
- 老後を見据えた小上がり和室の活用法
- 小上がり和室のリフォーム事例と成功のポイント
小上がり和室をDIYで作る方法と手順
- 下地の作成(床の補強、段差の構築)
- 畳の設置
- 収納スペースの作成(必要な場合)
- 仕上げ(壁や天井の処理)
小上がり和室をDIYで作る場合、まず下地の作成から始めます。床を補強し、安定した段差を作るには、木工の知識と技術が必要です。床下の引き出し収納の骨組みを作る際は、杉の集成材などの丈夫な材料を使うと良いでしょう。
畳の設置については、既製品の置き畳を使用すれば比較的簡単です。しかし、サイズに合わせて畳を加工する必要がある場合は、専門的な技術が求められます。収納スペースを作る場合は、さらに高度な大工技術が必要になります。
仕上げの段階では、壁や天井の処理も重要です。小上がり和室とリビングの境目をきれいに仕上げるには、塗装や壁紙貼りの技術が必要になります。DIYは可能ですが、かなりの技術と労力が必要となるため、本格的な施工はプロに依頼することをおすすめします。



既存の家に小上がり和室を後付けする方法


- 既存のLDKに小上がり和室を設置する
- 間仕切りの有無を決める
- 段差の高さを決める(30~40cmが一般的)
- 収納の位置と広さを考慮する
既存の家に小上がり和室を後付けする場合、まずはLDKの一角に設置するのが一般的です。間仕切りを付けるかどうかは、使い方によって決めましょう。間仕切りがあれば、プライバシーを確保しつつ、多目的な使用が可能になります。
段差の高さは30~40cmが一般的で、上り下りのしやすさを考慮して決めます。天井との高さバランスも重要で、圧迫感が出ないよう配慮が必要です。
収納の位置と広さも重要なポイントです。小上がりの下部に引き出し式の収納を設けることで、スペースを有効活用できます。既存のリビングと和室の間仕切り引き戸はそのまま利用して、和室の内側だけ小上がりにするという方法もあります。



小上がり和室DIYで失敗しないためのポイント
- 事前の綿密な計画を立てる
- 適切な材料と工具を準備する
- 安全性と耐久性を確保する
- 必要に応じてプロの助言を求める
小上がり和室のDIYで失敗しないためには、事前の綿密な計画が不可欠です。設置場所の寸法を正確に測り、必要な材料と工具をリストアップしましょう。床の補強や段差の構築は安全面での配慮も欠かせないため、構造的な知識が必要です。
適切な材料選びも重要です。床下の収納を作る場合は、丈夫な木材を選び、床板には30mmのヒノキなど耐久性のある材料を使うと良いでしょう。材料同士の接合部分はビスやボンドでしっかり固定することがポイントです。
DIYに自信がない場合は、一部の作業だけをDIYで行い、難しい部分はプロに依頼するという方法もあります。失敗した場合のリスクも考慮すると、重要な構造部分はプロに依頼するのが安心です。



小上がり和室の設置費用と予算の目安


ケース | 費用 |
---|---|
一般的な小上がり和室(3畳〜4.5畳) | 15〜25万円程度 |
LDKと一緒にリフォームする場合 | 50万円程度 |
間仕切りを設置する場合 | +8万円程度 |
収納付き | +20万円程度 |
小上がり和室の設置費用は、広さや仕様によって大きく異なります。一般的な3畳〜4.5畳の小上がり和室であれば、15〜25万円程度が目安です。LDKと一緒にリフォームする場合は、総額50万円程度になることが多いでしょう。
間仕切りを設置する場合は、約8万円の追加費用がかかります。また、小上がり和室の下に収納を設ける場合は、メーカーの既製品を利用するか、造作で作るかによって費用が変わります。
DIYで対応することも可能ですが、失敗を避けるためにはプロに依頼する方が安心です。実際のリフォーム事例では、和室・LDK・洋室などを含む総合的なリフォームで110万円程度かかった例もあります。



小上がり和室のメンテナンス方法と長持ちさせるコツ
お手入れの頻度 | 作業内容 | 注意点 |
---|---|---|
毎日 | 掃除機がけ | 畳目に沿って丁寧に |
週1回 | 拭き掃除 | 固く絞った雑巾を使用 |
年2回 | 畳返し | 専門業者に依頼がおすすめ |
小上がり和室を長く快適に使い続けるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。畳のお手入れは特に重要で、毎日の掃除機がけと週1回の拭き掃除を基本としましょう。畳は和室の要となる重要な要素なので、日々のお手入れと定期的なメンテナンスで美しさと快適さを保つことができます。
季節に応じた装飾の変更も小上がり和室を長持ちさせるコツです。夏には涼しげな風鈴や簾を取り入れ、冬には炬燵を置いて暖かな雰囲気を演出することで、空間を有効活用できます。
収納部分については、定期的に開閉して動作を確認し、必要に応じて潤滑油を差すなどのメンテナンスを行いましょう。床下収納は湿気がこもりやすいので、定期的に中身を出して風通しを良くすることも大切です。



老後を見据えた小上がり和室の活用法


- 1階への設置で療養室としても活用可能
- 足腰への負担軽減を考慮した設計
- 段差の高さを低めに設定
- 踏み台の設置などの工夫
小上がり和室は、老後の生活をより豊かに、そして快適に過ごすための住宅設計の一つのカギとなります。特に1階に小上がり和室を設計しておくと、後々療養室としても利用できます。小上がり和室は老後にも非常に役立つ空間で、特に1階にあれば療養室としても活用できます。
畳の上での生活は足腰にも優しい環境です。小上がり和室は畳空間を一段高くすることで、さらに足腰への負担を軽減する効果があります。ただし、高齢になってからの上り下りを考慮して、段差の高さは低めに設定するか、踏み台を設置するなどの工夫が必要です。
老後を見据えた小上がり和室の設計では、高齢者への配慮が重要です。段差を低くする、踏み台を設置するなど、多くの工夫を施すことで、長く快適に使用できます。



小上がり和室のリフォーム事例と成功のポイント
- 東京都葛飾区の事例:和室を小上がりにリフォーム
- 既存の間仕切り引き戸を活用してコスト削減
- ヘリなし畳で現代的な印象に
- スライド収納を3か所設置して収納力アップ
実際のリフォーム事例から成功のポイントを学びましょう。東京都葛飾区の事例では、中古マンションの和室を小上がりにリフォームしました。既存のリビングと和室の間仕切り引き戸はそのまま利用して、和室の内側だけ小上がりにすることでコストを抑えています。
畳をヘリなしにしたことで、スッキリとした印象で現代的な和室に仕上がっています。また、スライド収納を3か所取り付け、奥のものまで引き出せるようにスライド量があるレールを使用したことで、高い収納力を実現しました。
この事例の総費用は110万円で、工期は約3週間でした。和室だけでなく、LDKや洋室、トイレ、洗面所も含めた総合的なリフォームだったため、費用は高めになっています。小上がり和室のリフォームでは、既存の要素を活かしつつ、現代的なデザインと機能性を両立させることが成功のポイントです。



まとめ|小上がり和室の魅力と成功のポイント
小上がり和室は、リビングに和の空間を取り入れる素敵な選択肢です。適切な高さ設計と収納の工夫によって、限られたスペースを最大限に活用できる多機能スペースになります。おしゃれなインテリアコーディネートや収納活用、3畳でも快適に過ごすコツなど、小上がり和室の魅力は多岐にわたります。
設置方法としては、DIYでの作成や既存の家への後付け、プロによる施工など様々な選択肢があります。失敗しないためには以下のポイントを押さえましょう。
- 利用目的を明確にする
- 適切な高さと大きさを確保する
- 収納の位置と広さを考慮する
- バリアフリーや将来の使い方も視野に入れる
小上がり和室は日々のメンテナンスと季節に合わせた活用法で、長く快適な和の空間として家族の暮らしを豊かにします。ぜひ自分の生活スタイルに合った小上がり和室を取り入れてみてください。