- 無理なローンを組んで、将来の生活が破綻しないか心配
- デザイン重視で選んで、住んでから「寒くて光熱費が高い」と嘆くのは嫌だ
- 見学に行っても「貧乏人」と思われて相手にされず、恥ずかしい思いをしたくない
実は、積水ハウスで後悔している人の多くは、建物そのものの欠陥ではなく、「ブランドへの過度な期待」と「現実的な住み心地・費用のギャップ」に苦しんでいます。
「高いお金を払ったんだから、夏涼しく冬暖かい、完璧な家のはず」と思い込んでしまうと、ちょっとした不満が大きな後悔に繋がってしまうんです。
逆に言えば、事前にデメリットやリスク、そして「積水ハウスが得意なこと・苦手なこと」を正しく理解しておけば、満足度の高い家づくりができるということでもあります。
僕自身も注文住宅を建てる際、積水ハウスを徹底的に検討しました。 その過程で集めた情報や、実際に積水ハウスで建てた施主仲間のリアルな声、そして他社と比較したからこそ見えてきた真実をもとに、後悔しないためのポイントを包み隠さずお伝えします。
- 積水ハウスの価格が高い「本当の理由」と、それが自分に見合うかの判断基準
- 「寒い」と言われる鉄骨住宅のメカニズムと、具体的な対策方法
- 契約を断られたり、門前払いされたりする人の意外な共通点と回避術
- 高額なオプションやメンテナンス費用の「囲い込み」で失敗しないための知識
この記事を読むと、積水ハウスの良い面も悪い面もすべて理解した上で、「自分たちは積水ハウスを選ぶべきか、他社にすべきか」を自信を持って決断できるようになります。
りけおそれでは、積水ハウスの真実に迫っていきましょう。
積水ハウスで後悔しないために知るべき価格や対応の真実


積水ハウスといえば、圧倒的なブランド力と高級感ですよね。 でも、その裏で「価格に見合わない」「対応が冷たい」といった声が上がることもあります。まずは、お金と営業対応に関するリアルな事情を深掘りしていきましょう。
積水ハウスは高いだけで価格に見合わないという噂の検証


- 価格の内訳:建物だけでなく、安心感やブランド維持費が含まれる
- 価値観の違い:「性能コスパ」重視なら割高、「ブランド・安心」重視なら適正
「積水ハウスは高いだけ」という噂、SNSや掲示板でよく目にしますよね。 確かに、単なる「箱としての家」の性能(断熱性能UA値や気密性能C値など)だけを数値で比較すれば、積水ハウスよりも安くて高性能な工務店は全国にたくさんあります。
僕も性能オタクなので、カタログスペックと見積もりを見比べた時は「この性能でこの金額!?工務店ならもっと安く建てられるのに…」と驚いた記憶があります。
しかし、積水ハウスの価格には、目に見えない価値が含まれていることも理解しておく必要があります。 それは、以下のような要素です。
- 圧倒的な耐震実績:実大振動実験で震度7クラスの地震に繰り返し耐える強さを証明している。
- 型式適合認定:部材や設計が規格化されており、全国どこでも均一な品質が保証される。
- アフターサポート:全国規模のネットワークがあり、万が一の災害時やトラブル時の対応力が高い。
実際に、積水ハウスは累積建築戸数で世界一の記録を持っており、その実績こそが多くの施主にとっての「安心材料」となっています。(出典:世界に誇る実績 | 積水ハウス株式会社)
これを「高いだけ」と捉えるか、「安心への投資」と捉えるかで評価は分かれます。 もしあなたが、とにかく初期費用を抑えて、数値上の断熱性能を最優先したいなら、積水ハウスは「高いだけ」に感じるかもしれません。
でも、「何かあった時の対応力」「企業の存続性」「将来の資産価値」まで含めて考えるなら、決して高すぎるわけではないと僕は思います。



予算が少なく貧乏だと相手にされず話が進まない可能性


- 適正予算の壁:無理なローンは双方にとって不幸
- 貧乏というより:身の丈に合った提案をしてくれている可能性も
「貧乏だと相手にされない」なんて聞くとドキッとしますし、悲しい気持ちになりますよね。 でもこれ、営業マンが意地悪で言っているわけではないことが多いんです。積水ハウスのような大手メーカーは、コンプライアンスもしっかりしており、顧客が将来ローン破綻しないかどうかをかなりシビアに見ています。
例えば、世帯年収400万円の方が、土地なしで総額5000万円の家を建てたいと相談した場合、年収倍率は10倍を超えてしまいます。 銀行の審査に通るギリギリのラインだったとしても、実際の生活が苦しくなるのは目に見えていますよね。
そういった場合、「うちではご希望に添えないかもしれません」や「規格住宅で予算を抑えませんか」といった提案になり、結果として「相手にされなかった」と感じてしまうことがあるのです。
これを「貧乏だから相手にされなかった」とネガティブに受け取るか、「無理な契約を止めてくれた」とポジティブに受け取るかは難しいところですが、プロとしてリスク管理をしている証拠とも言えます。
実際、僕の友人も「どうしても積水ハウスがいい!」と意気込んで行きましたが、FP(ファイナンシャルプランナー)による資金シミュレーションの結果、「今の生活水準を維持するなら、もう少し予算を抑えたメーカーの方が幸せになれる」と諭されたそうです。
積水ハウスで建てるなら、建物本体だけでなく、外構や諸費用、家具家電も含めた総額で、ある程度の資金力が必要なのは紛れもない事実です。



展示場に行っても門前払いされる人の特徴と具体的な対策


- 本気度が見えない:ただの見学だと思われると後回しに
- アンケート未記入:連絡先や予算を書かないと相手にされない
- 対策:事前予約をして、家づくりの真剣度を伝える
勇気を出して展示場に行ったのに、いきなり門前払い…なんて悲しい経験はしたくないですよね。 でも、週末の住宅展示場は戦場です。営業マンもボランティアではなく、ノルマを背負ったビジネスマンなので、「今日契約してくれるかもしれない見込み客」を優先したくなるのは当然です。
| 特徴 | 営業マンの心理 |
|---|---|
| 家を建てる時期が「未定」 | 今すぐ客ではないので優先度を下げる |
| アンケートの年収・予算が空欄 | 支払い能力が判断できないため、深く踏み込めない |
| 名乗らずに見学だけしたいと言う | 情報収集だけの「冷やかし」と判断され、新人研修用になる |
これだと「冷やかし客」認定されてしまい、新人の若手営業マンの練習台にされたり、パンフレットだけ渡されて「ご自由にどうぞ」と放置されたり、なんてことも。
対策はシンプルで、必ず「事前予約」をしていくこと。そして予約フォームの備考欄に「土地あり(または検討中エリアあり)」「予算〇〇万円」「〇〇年以内に入居希望」と具体的に書いておけば、ベテランの営業マンや店長クラスが出てくる確率がグッと上がります。



実際に契約を断られたケースから学ぶ審査や条件の壁とは


- ローン審査落ち:事前審査に通らないと契約できない
- 土地の条件:重機が入らない狭小地などは施工不可の場合も
- 予算乖離:希望の仕様と予算がかけ離れすぎている
実は、こちらが「建てたい!」と言っても、メーカー側から「お断り」されるケースがあるのを知っていますか?一番多いのはやっぱり住宅ローンの審査落ちですが、それ以外にも「土地の条件」で断られることがあります。
積水ハウスの主力商品(特に鉄骨のイズ・シリーズ)は、工場で精密に作った部材を大型トラックで現場まで運び、クレーンを使って一気に組み立てる工法がメインです。そのため、以下のような土地では施工が難しく、断られる可能性があります。
- 前面道路が極端に狭く、大型車(4t〜10t)が入らない
- 電線が低く張り出しており、クレーン作業ができない
- 敷地が極小で、足場を組むスペースがない
また、あまりに予算と要望がかけ離れている場合(例:予算2000万円で50坪の積水ハウスを建てたい等)も、「他社様の方がご希望を叶えられるかもしれません」と遠回しに断られます。
これはある意味、できない約束をして後でトラブルになるのを防ぐ誠実な対応ですが、ショックを受けないように、自分の土地条件や積水ハウスの予算相場は事前にリサーチしておきましょう。



予算感については、以下の記事でリアルな総額や内訳を解説しているので参考にしてみてください。
営業マンの対応や態度が最悪だと感じる原因と対処法解説


- エリート意識:上から目線に感じる発言があることも
- 相性の問題:体育会系や理詰め系など、タイプが合わない
- 対処法:担当変更を依頼するか、他の展示場へ行く
「営業マンの態度が最悪だった!」という口コミ、ネットでたまに見かけますよね。積水ハウスは業界トップの会社なので、営業マンも自社商品に絶対の自信とプライドを持って仕事をしています。
それが良い方向に出れば「頼りがい」になりますが、悪い方向に出ると「上から目線」「知識のない客を小馬鹿にする」と感じられてしまうこともあります。
特に注意したいのが、こちらがローコストメーカーと比較していることを伝えた時の反応です。「あそこは安かろう悪かろうですから」「構造のレベルが違いますよ」と、露骨に他社批判をする営業マンは要注意です。
本当に良い商品を扱っているなら、他社を下げずとも自社の魅力だけで勝負できるはずだからです。もし担当者と合わないと感じたら、我慢する必要はありません。以下の対処法を試してみてください。
- 担当変更を申し出る:展示場の責任者に電話で相談する。
- 別の展示場へ行く:同じ積水ハウスでも、別のエリアの展示場に行けば担当者は変わります(ただし、顧客情報は共有されていることが多いので注意)。
家づくりは半年以上の長い付き合いになります。ストレスを感じる相手とは、どんなに良い家でも満足いくプロセスは踏めません。



自分に合うハウスメーカーや営業マンの探し方については、僕の失敗談も含めて以下の記事で詳しく解説しています。
住み心地や設備面で積水ハウスを選んで後悔するポイント


ここからは、実際に建てて住んでみてから分かる「リアルな後悔」に焦点を当てます。 特に「寒さ」や「床暖房」の問題は、素敵な図面やパースを見ている段階では気づけない落とし穴がいっぱいです。
冬場に鉄骨住宅で後悔する寒さの原因と快適に過ごす工夫


- ヒートブリッジ:鉄は熱を伝えやすく、外気の影響を受けやすい
- 断熱性能:標準仕様だと、高断熱な木造メーカーには劣る場合も
- 対策:断熱仕様をグレードアップする、全館空調を検討する
「積水ハウスの鉄骨は寒い…」これは昔からよく言われることですが、今の家でも完全に解決されたわけではありません。
最大の原因は、構造体の「鉄」が熱を伝えやすい性質を持っていることです。木材に比べて鉄は約350倍も熱を通しやすいため、冬場の冷気が鉄骨を伝って室内に入り込む「ヒートブリッジ(熱橋)現象」が起きやすいのです。
積水ハウスも「ぐるりん断熱」という技術で、鉄骨を断熱材で覆う対策はしていますが、それでも真冬の朝などは壁際や足元に「底冷え」を感じるという声が少なくありません。
特に、最近流行りの「高気密・高断熱」を売りにしている高性能工務店(一条工務店など)と比較すると、数値上の断熱性能(UA値)では劣るケースが多く、期待値とのギャップに苦しむことがあります。
- 断熱仕様のグレードアップ:標準仕様ではなく、寒冷地仕様や高断熱仕様(ハイグレード断熱)に変更する。
- リビング階段・吹き抜けの対策:冷気が降りてこないよう、扉やロールスクリーンで区画(ゾーニング)できるようにしておく。
- 窓の強化:熱の出入りが一番多い窓を、トリプルガラスや樹脂サッシに変更する。



断熱性能の基本やハウスメーカーごとの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、知識武装しておきましょう。
木造でも寒いシャーウッドになってしまう間取りの特徴は


- 大開口・大空間:窓が多いと熱が逃げやすく、空間が広いと暖まりにくい
- 吹き抜け:暖かい空気が全て2階に逃げてしまう
- 窓の性能:標準のアルミ樹脂複合サッシでは結露することも
「じゃあ木造のシャーウッドなら暖かいんでしょ?」と思いますよね。確かに鉄骨特有のヒートブリッジはないのでマシですが、シャーウッドでも「思ったより寒い!」「暖房が効かない」と後悔している人はいます。
その原因の多くは、積水ハウスが得意とする「大開口・大空間リビング」にあります。壁一面の大きな窓(クリアビューデザインなど)や、開放的な吹き抜けはめちゃくちゃオシャレで憧れますが、熱の出入り口である「窓」が巨大になるため、どうしても断熱性能は落ちてしまいます。
特に、標準仕様のままの窓ガラスやサッシ(アルミ樹脂複合サッシなど)を採用していると、窓際に行くとヒンヤリ…なんてことも。シャーウッドで暖かく過ごすなら、以下のポイントを押さえておく必要があります。
- 窓はトリプルガラス・樹脂サッシを検討する:特に北側や大きな窓は必須。
- ハニカムシェードなどを活用する:断熱性能の高いカーテンやブラインドで窓からの冷気を遮断する。
- コールドドラフト対策:窓の下にヒーターを置く、あるいは床暖房を採用する。



高額な床暖房はいらないと判断してコストを抑える方法


- 初期費用:導入だけで数十万円〜100万円かかる
- ランニングコスト:ガス代や電気代が跳ね上がるリスク
- 代替案:高断熱エアコンやホットカーペットで代用
積水ハウスの見積もりを見て、「床暖房だけでこんなにするの!?」と驚いた経験はありませんか?LDK全体に床暖房を入れると、初期費用だけで100万円近くアップすることもあります。
営業さんは「足元から暖かくて、乾燥もしないので快適ですよ〜」と強く勧めてきますが、予算調整のために「床暖房はいらない」と判断するのも一つの賢い手です。
最近の高断熱住宅なら、高性能なエアコン1台でも十分快適に過ごせるケースが増えています。僕も今の家(アイ工務店ですが)では床暖房を採用しませんでしたが、無垢床を採用したり、冬はスリッパやラグを活用したりすることで、特に不満なく過ごせています。
| 項目 | 床暖房あり | 床暖房なし(エアコンのみ) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 高額(+50〜100万円) | 安価(エアコン代のみ) |
| 快適性 | 足元ポカポカ、風がない | 足元が冷えやすい、風が当たる |
| メンテ | 熱源機の交換が必要(10年〜) | エアコンの掃除・買い替え |
| 光熱費 | 高くなりがち | 省エネ機種なら安い |
もし導入するとしても、LDK全体ではなく、キッチンの足元やダイニングテーブルの下だけにするなど、範囲を限定すればコストを抑えられます。ただ、鉄骨造の場合は床自体が冷えやすいので、床暖房を削るなら床下の断熱材を増やすなどの代替案をしっかり検討してくださいね。



メンテナンス費用の負担を懸念してやめてよかった事例集


- 囲い込み戦略:保証延長のために純正メンテが必須になる
- 費用が高い:相場より割高な積水ハウス価格での修繕
- やめてよかった声:地場の工務店ならメンテも自由で安い
積水ハウスをやめてよかったという人の中で多いのが、「将来のメンテナンス費用」を懸念したケースです。
積水ハウスには「30年保証」や「永年保証」といった手厚いアフターサポートがありますが、これを継続するためには条件があります。それは、10年ごとなどの定期点検で指摘された有料メンテナンス工事を、必ず積水ハウス(積水ハウスリフォーム)で行わなければならないというルールです。
これが結構な金額になるんです。一般的なリフォーム会社なら100万円で済む外壁塗装やシーリング打ち替えが、積水ハウス純正だと150万円、200万円といった見積もりになることも珍しくありません。
- メリット:家の構造を知り尽くしたメーカーが施工するので安心、保証が続く。
- デメリット:価格競争がないため割高、他社でリフォームすると保証が切れる。
この「囲い込み(ロックイン)」を嫌って、「もっと安く自由にリフォームしたい」「自分たちでメンテ計画を立てたい」という人は、あえて積水ハウスを選ばないという決断をしています。



デザインを優先しすぎて間取りや日当たりが悪くなる失敗


- 外観重視の弊害:見栄えを気にして窓の位置が悪くなる
- 軒の出の失敗:深くしすぎて冬の日差しが入らない
- プライバシー:カーテンを開けられない大開口窓
積水ハウスの設計士さん(チーフアーキテクトなど)は非常に優秀ですが、たまに「作品」を作ることに熱中しすぎて、住みやすさが置き去りになることがあります。
例えば、「外観をスタイリッシュにするために道路側の窓をなくしました」と提案され、カッコいいと思って採用したら、家の中が真っ暗で日中でも照明が必要になった…なんて失敗談も。
また、積水ハウス特有の「深い軒(のき)」は重厚感があって素敵ですが、方角や太陽高度を計算しないと、冬の貴重なポカポカ陽気まで遮ってしまい、部屋が寒くなる原因になります。
提案されたパース図(CGの完成予想図)がどれだけ素敵でも、「実際の生活でどう見えるか」「冬の日当たりはどうなるか」「隣の家からの視線はどうか」を冷静にチェックする視点を忘れないでください。



まとめ|積水ハウスで後悔しないための比較検討ポイント


ここまで、積水ハウスに関するリアルな情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたか? 「やっぱり積水ハウスの安心感は素晴らしい!」と思った方もいれば、「ちょっと自分には合わないかも…」と感じた方もいるでしょう。
- 予算:初期費用だけでなく、メンテ費も含めた総額で判断する
- 寒さ:鉄骨の弱点を理解し、断熱強化や床暖房で対策する
- 営業:相性が合わなければ変更や他店へ行く勇気を持つ
- 比較:他社と比較することで、積水のメリット・デメリットがより明確になる
積水ハウスで後悔しないための最大の秘訣は、「他社としっかり比較すること」です。1社だけで話を進めていると、その会社の常識が世界の全てのように思えてきますが、他社を見ることで「あ、ここは積水ハウスの方が優れているな」「ここは他社の方がコスパが良いな」と冷静に判断できるようになります。
僕自身も、積水ハウスを含めて何社も比較したからこそ、最終的に納得して今の家を建てることができました。もし今、ハウスメーカー選びで迷っているなら、まずは色々な会社のカタログを取り寄せて、それぞれの特徴を見比べてみてください。 きっと、あなたにとって「最高の選択」が見えてくるはずですよ。






