- 一条工務店の住宅で太陽光発電を導入したけど、売電価格の確認方法がわからない
- 売電収入はいつから始まるの?明細の見方や振り込み時期も知りたい
- 10年後の売電単価や収益性はどうなるの?
実は、一条工務店の太陽光発電システムで得られる売電収入を最大化し、長期的に活用するための方法があります。一条工務店の売電価格の確認方法を知り、適切に管理することで、家計の大きな助けになるのです。
なぜなら、売電単価や収入開始時期、明細の見方、振り込み時期など基本情報を把握することで、効率的な電力利用と収益化が可能になるからです。さらに、10年後の売電価格変動や太陽光発電システムの収益性を見据えた計画も立てられます。
- 一条工務店の売電単価と収入開始時期
- 売電明細の見方と振り込み時期の確認方法
- 売電10年後の価格変動と太陽光発電の収益性
- 売電収入を最大化するためのポイント
この記事を読むと、一条工務店の太陽光発電システムによる売電収入を効率的に管理し、将来を見据えた計画を立てることができるようになります。

それでは、一条工務店の売電価格確認方法から将来展望まで、詳しく解説していきます。
一条工務店の売電価格の確認方法と基本情報


一条工務店の住宅に太陽光発電システムを導入すると、余剰電力を電力会社に売却できます。この売電価格や確認方法について知ることは、長期的な収支計画を立てる上で重要です。ここでは、売電単価や収入開始時期、明細の見方など、基本的な情報を詳しく解説します。
一条工務店の売電単価はいくら?
- 10kW未満の住宅用:15円/kWh(税込み、2025年度)
- 10kW~50kW未満(屋根設置):11.5円/kWh(税抜き、2025年度)
- 10kW~50kW未満(地面設置):10円/kWh(税抜き、2025年度)
売電単価は契約時期によって異なります。例えば、2025年10月以降に契約した場合、10kW未満の住宅用システムでは最初の4年間は24円/kWh、残りの6年間は9.13円/kWhとなります。
この単価は固定価格買取制度により、契約から10年間は保証されています。そのため、契約時の単価が将来の売電収入に大きく影響します。売電契約時に提示された契約書で正確な単価を確認することが重要です。
なお、売電単価は年々低下傾向にあるため、早めに導入することで高い単価での売電が可能になります。



一条工務店の売電収入はいつから始まる?


- 住宅の引き渡し完了
- 太陽光発電システムの設置完了
- 電力会社との売電契約締結
- 売電開始(系統連系完了日)
実際の売電収入は、系統連系完了日から発生します。しかし、入居日から売電契約完了までには時間がかかることがあります。実例では、入居開始から売電契約完了まで約2ヶ月半かかったケースもあります。
この期間中も発電は行われていますが、電力会社との契約が完了していないため、発電した電力は無償で電力会社に提供されることになります。入居後はできるだけ早く売電契約の手続きを進めることが重要です。
なお、売電契約完了後は、専用のパワーモニターアプリなどで発電量や売電量をリアルタイムで確認できるようになります。



一条工務店の売電明細の見方
- 対象期間(検針日から次の検針日まで)
- 発電量(kWh)
- 売電量(kWh)
- 売電単価(円/kWh)
- 売電金額(円)
- 振込予定日
売電明細を確認する際は、契約時に設定された売電単価と一致しているかを必ずチェックしましょう。また、発電量と売電量の差が大きい場合は、自家消費の割合が増えている可能性があります。
明細の記載内容が分かりにくい場合は、電力会社や一条工務店のカスタマーサポートに問い合わせることで解決できます。定期的に明細を確認することで、売電に関する問題を早期に発見し、適切な対処が可能になります。
なお、明細書は電力会社によって郵送される場合と、オンラインで確認する場合があります。送付先の設定も可能なので、発電所の住所ではなく自宅に送付するよう依頼することもできます。



一条工務店の売電価格を確認する手順


- 売電契約書の確認
- 電力会社からの売電明細書の確認
- 一条工務店の専用アプリやモニターの利用
- 電力会社のウェブサイトやカスタマーポータルの利用
売電契約時に提示された契約書には、固定価格買取制度に基づく価格が明記されています。この価格は契約期間中(通常10年間)固定されているため、将来の売電収入を計算する際の基準となります。
また、一条工務店の住宅には専用のパワーモニターアプリが提供されており、発電量や売電量をリアルタイムで確認できます。このアプリを活用することで、日々の発電状況や売電収入の変動を視覚的に把握できるため、売電の管理が効率化します。
電力会社のウェブサイトやカスタマーポータルでも、売電価格や収入の確認が可能です。定期的に確認することで、予期せぬトラブルや金額の誤りに早期に気づくことができます。



一条工務店の売電金額の振り込み時期
- 検針日(毎月決まった日)に売電量を計測
- 検針月の翌月に振り込み処理
- 多くの電力会社では翌月15日前後に振り込み
- 振り込み日が祝日や週末の場合は翌営業日に処理
売電収入の振り込みは通常、検針月の翌月に行われます。例えば、1月分の売電量は1月末に検針され、その金額が2月中(多くは15日頃)に口座に振り込まれることが一般的です。
電力会社によって振り込み日は異なり、例えば中国電力では検針月翌月の15日、東京電力では検針月翌月の5日といった具合です。振り込み日については、電力会社との契約書や公式サイト、顧客向けの通知書で確認することをおすすめします。
振り込みスケジュールを把握しておくことで、家庭の電気代の支払いや他の生活費に売電収入を計画的に活用することができます。



一条工務店の売電収入の計算方法


一条工務店の住宅における売電収入は、以下の計算式で求めることができます。
- 月間発電量:500kWh
- 自家消費量:300kWh
- 売電量:200kWh
- 売電単価:16円/kWh
- 売電収入:200kWh × 16円/kWh = 3,200円
売電収入は季節によって大きく変動します。夏季は日照時間が長く発電量が増えるため、売電収入も増加する傾向にあります。例えば、実際の一条工務店住宅では、夏季(8月)の売電額が17,136円、冬季(1月)が7,184円と、季節によって大きな差があります。
また、売電収入は電気代と相殺することで、実質的な電気代負担を軽減できます。一条工務店の住宅では、年間を通じて売電収入が電気代を上回るケースも多く、実質的な電気代がプラスになることもあります。
ただし、売電単価は年々低下傾向にあるため、将来的な収入減少を見込んだ計画が必要です。



太陽光発電の売電単価の推移
- 2012年:42円/kWh(10kW未満)
- 2015年:33円/kWh(10kW未満)
- 2020年:21円/kWh(10kW未満)
- 2025年:15円/kWh(10kW未満)
売電単価の低下は太陽光発電システムの普及と設置コストの低減に伴うものです。制度開始当初は高い買取価格で普及を促進し、徐々に市場原理に近づける政策がとられています。
2025年10月以降は、10kW未満の住宅用システムでは最初の4年間は24円/kWh、残りの6年間は9.13円/kWhという二段階の価格設定が導入される予定です。これは、初期投資回収を早める一方で、長期的には市場価格に近づける狙いがあります。
将来的な売電単価の低下を見据え、自家消費率を高める工夫や蓄電池の導入を検討することが重要になっています。特に、10kW~50kW未満のシステムでは、発電電力の30%以上を自家消費する必要があるなど、条件も厳しくなっています。



一条工務店の売電価格の確認方法と将来展望


一条工務店の太陽光発電システムを導入した住宅オーナーにとって、将来の売電価格や収益性は重要な関心事です。固定価格買取制度(FIT)の終了後、売電価格はどう変動するのか、収益性はどうなるのか、契約更新の方法など、将来を見据えた情報をまとめました。
一条工務店の売電10年後の価格変動
- 現在の卒FIT電力買取価格:7円~11円/kWh程度
- 一条でんき買取プラン:9円/kWh(税込)
- 今後10年後の予測価格:7円~10円/kWh程度
固定価格買取制度(FIT)が終了すると、売電価格は大幅に下がります。例えば、FIT期間中に16円/kWhだった価格が、卒FIT後には7円~10円/kWhになるケースが一般的です。
一条工務店では、卒FIT後のオーナー向けに「一条でんき」という買取サービスを提供しています。このサービスでは9円/kWh(税込)で買い取る契約が可能です。この価格は2026年3月末までの価格であり、次回の価格更新は2026年4月の予定です。
興味深いことに、2019年から2023年の間、卒FIT電力の買取価格はほとんど変動していません。これは電力不足が続いているためと考えられます。



一条工務店の太陽光発電10年後の収益性


- 売電単価の低下:16円/kWh → 7~10円/kWh
- 月間売電収入例(4kWシステム):
- 7円/kWh:月約2,100円(年間約2.5万円)
- 8.5円/kWh:月約2,550円(年間約3.1万円)
- 10円/kWh:月約3,000円(年間約3.6万円)
10年後は売電収入よりも自家消費によるメリットが大きくなります。例えば、売電価格が7円/kWhの場合と10円/kWhの場合では、年間で約1.1万円、10年間で約11万円の差が生じます。
卒FIT後の対策としては、EVや蓄電池を導入して自家消費率を高めることが効果的です。特に電気料金は上昇傾向にあるため、自家消費によって電気代を削減するメリットは今後さらに大きくなるでしょう。
一条工務店の太陽光発電システムは20年程度の耐用年数があるため、卒FIT後も10年間は発電を続けることができます。そのため、初期投資の回収後は、売電収入と電気代削減の両面でメリットを享受できます。



一条工務店の売電契約の更新方法
- FIT期間満了の約2ヶ月前:電力会社からの通知
- 「一条でんき」への切り替え:DMの指示に従って手続き
- 更新手数料・諸費用:0円
FIT期間が満了する約2ヶ月前に、現在契約中の電力会社から通知が届きます。この通知は契約者宛に送られてくるので、大切に保管しておくことが重要です。
一条工務店では、FIT買取期間満了を迎えるオーナー向けに「一条でんき」という買取サービスを提供しています。切り替えは「FIT期間終了の2か月前に届くDMの指示に従うだけ」で完了するため、手続きは非常に簡単です。
なお、「一条でんき」の買取プランは自動的に切り替わるわけではなく、申込み手続きが必要です。また、買取価格は定期的に見直されるため、最新の価格情報を確認することも大切です。
他の電力会社や新電力事業者と契約することも可能ですが、「一条でんき」は一条工務店のオーナー専用サービスとして、比較的有利な条件を提供している場合が多いです。



売電価格の確認に役立つアプリやツール


- 一条工務店専用アプリ:発電量・売電量のリアルタイム確認
- 太陽光発電モニタリングシステム:発電状況の見守りサービス
- 京セラのハウスマイルナビィ:電力使用状況や売電量の確認
- エコめがね:時間帯別・日別・月別の売買電気料金の表示
一条工務店の住宅には「太陽光発電モニタリングシステム」が搭載されています。このシステムはインターネット回線を通じて常に発電状況を見守り、データ管理サーバーへ送信します。不具合が疑われる場合には、一条工務店側からオーナーに連絡が入ります。
また、発電状況が確認できる専用アプリもリリースされており、スマートフォンやタブレットを通じて発電量や売電量のチェックが可能です。発電した電力が可視化できるため、節電や省エネにつなげられます。
「エコめがね」のようなサービスでは、時間帯別・日別・月別の売買した電気料金およびその収支が表示されます。電力契約に応じて買電単価の変わり目も表示するため、どの時間帯に電力の使用を抑えるべきかを把握することができます。



一条工務店の売電に関するよくある質問
売電単価は契約時期によって異なります。例えば、2025年度に契約した場合、10kW未満の住宅用システムでは15円/kWhとなります。この単価は固定価格買取制度により、契約から10年間は保証されています。
売電収入は系統連系完了日から発生しますが、入居日から売電契約完了までには時間がかかることがあります。入居後はできるだけ早く売電契約の手続きを進めることが重要です。
売電明細は電力会社から送られてくる明細書で確認できます。明細には対象期間、発電量、売電量、売電単価、売電金額、振込予定日などが記載されています。また、専用アプリでもこれらの情報を確認できる場合があります。



売電収入を最大化するためのポイント


- 発電量を最大化する工夫:パネルの清掃、設置角度の最適化
- 自家消費と売電のバランス調整:電力消費のタイミング調整
- 電圧抑制の管理:パワーコンディショナーの状態確認
- 売電先の選択:高い買取価格の事業者を選ぶ
太陽光パネルの発電量は設置環境によって大きく左右されるため、最適な設置条件を整えることが重要です。パネルの向きと角度を適切に調整し、一般的に最も効率が良いとされる南向き、傾斜角30度前後で設置することが推奨されます。
また、定期的なメンテナンスを行うことで、太陽光発電パネルの性能を最大限に引き出すことができます。パネルに汚れが付着すると発電効率が低下するため、定期的な清掃を心がけましょう。
発電した電力の使い方を工夫することも効果的です。例えば、日中の発電量が多い時間帯に、洗濯機や食洗機などの家電を使用することで、電力を有効活用することができます。
売電単価が低下傾向にある現在、自家消費率を高める工夫や蓄電池の導入を検討することも重要です。特に、卒FIT後は自家消費を優先させることで、経済的なメリットを最大化できます。



一条工務店の太陽光発電システムのメンテナンス
- 太陽光パネルの耐用年数:約20年(メーカー保証10年)
- パワーコンディショナーの耐用年数:約20年(保証10年)
- モニタリングシステム:常時発電状況を監視
- メンテナンス費用の目安:30年間で30~40万円程度
一条工務店の太陽光パネルの耐用年数は約20年、メーカー保証は10年間となっています。太陽光パネル本体が故障することはほとんどなく、不具合が起きる原因は主にパワーコンディショナー(インバーター)にあります。
一条工務店の太陽光発電には「太陽光発電モニタリングシステム」が搭載されており、常に発電状況の見守りを行っています。万が一不具合が疑われる場合には、一条工務店側からオーナーに修理や点検の連絡が入ります。
メンテナンス費用としては、パワーコンディショナーが20年ごとに約20万円、配線が15年ごとに1か所2~3,000円、分電盤が20年ごとに3万円、売電メーターが15年ごとに2万円程度かかります。期間を30年に統一して計算した場合、太陽光発電システムのメンテナンス費用として30~40万円ほどが発生します。
修理や交換が必要な場合、太陽光パネルの場合は一条工務店へ、パワーコンディショナーの場合は製造元の「ダイヤゼブラ電機株式会社」に依頼することになります。



まとめ|一条工務店の売電価格確認方法と将来展望


一条工務店の太陽光発電システムを導入した場合、売電価格の確認方法を知ることで、効率的な電力管理と収益化が可能になります。売電単価や収入開始時期、明細の見方、振り込み時期などの基本情報を把握することが重要です。
- 10年後の売電価格変動と収益性の変化
- 自家消費率を高める工夫の必要性
- 定期的なメンテナンスの重要性
一条工務店の専用アプリやモニタリングシステムを活用することで、日々の発電状況や売電量を簡単に確認できます。これらのツールを使いこなし、適切な管理を行うことで、電気代削減と売電収入の両面でメリットを最大化できるでしょう。
太陽光発電システムの導入を検討している方は、ぜひこの記事の情報を参考にしてください。