「アイ工務店で家を建てたいけど、規格住宅ってどうなんだろう?」と気になっていませんか。コストを抑えつつ理想のマイホームを実現したい方にとって、ハウスメーカーの規格住宅は非常に魅力的な選択肢です。特にアイ工務店の規格住宅は、そのコストパフォーマンスの高さで注目を集めています。
この記事では、過去に提供されていた人気の規格住宅Praie(プライエ)の間取りや価格、そして最近注目の規格住宅の平屋プランについて掘り下げます。
さらに、現在の主力商品であるN-eesの標準仕様や気になるN-eesの価格、実際のアイ工務店の坪単価についても、具体的な見積もりを公開しながら詳しく解説します。あなたの家づくりに関する疑問を、この記事で解決しましょう。
- アイ工務店の規格住宅シリーズ(PraieとN-ees)の特徴と違い
- 実際の見積もりから見る具体的な価格や坪単価の目安
- 高性能を支えるN-eesの標準仕様と住宅性能
- アイ工務店の規格住宅がどんな人におすすめか
アイ工務店の規格住宅Praieと新モデルN-ees

アイ工務店の住宅ラインナップは、かつてコストパフォーマンスに優れた規格住宅「Praie(プライエ)」が提供されていましたが、現在はさらに性能を高めた注文住宅シリーズ「N-ees(ニーズ)」が主力となっています。
ここでは、過去の人気モデルPraieの特徴から、現行モデルN-eesの進化した仕様まで、その変遷とそれぞれの魅力を詳しく解説します。アイ工務店がどのようにして高い顧客満足度を実現しているのか、その秘密に迫ります。
Praie(プライエ)の間取りプラン

アイ工務店が過去に提供していた規格住宅「Praie(プライエ)」は、あらかじめ決められたプランの中から好みのものを選ぶ形式でした。これにより、設計コストや打ち合わせ時間を削減し、高いコストパフォーマンスを実現していたのです。
Praieで選択できた間取りプランは、30坪から39坪までの全12プランが中心でした。多くは家族構成として人気の高い3LDKで、効率的な動線と暮らしやすさを重視したオーソドックスな間取りがそろっていたようです。家の形は基本的に総二階で、敷地に対して効率的に建物を配置できる設計となっていました。
プラン数の少なさが注意点
Praieのプラン数は全12種類と、他社の規格住宅と比較すると選択肢が少ない点は注意が必要です。例えば、住友林業の「Forest Selection」は1100以上、一条工務店の「i-smile」は5000ものプランから選択可能とされています。こだわりが強い方や、土地の形状が特殊な場合には、Praieのプランでは対応が難しかったかもしれません。
ただ、規格住宅でありながらも、窓のサイズや種類の変更、収納の追加、和室からフローリングへの変更など、ある程度のカスタマイズが可能だった点は大きな魅力と言えるでしょう。
Praie(プライエ)の価格とコスパ

Praie(プライエ)が多くの人から選ばれた最大の理由は、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。注文住宅で建てる場合と比較して、約300万円も価格を抑えられるケースがあったとされています。
実際に、Praieで34坪の家を建てた場合と、同等の予算で注文住宅「Ees」を建てる場合の見積もりを比較したところ、注文住宅では30坪の家しか建てられなかったという実例があります。坪単価70万円と仮定すると、4坪の差は280万円に相当し、まさに価格差が300万円前後になることがわかります。
「高気密・高断熱な家が欲しいけれど、予算的には建売住宅しか難しい…」と考えていた方々にとって、Praieはまさに救世主のような存在でした。建売住宅と同等、あるいはそれ以下の価格で、ZEH基準以上の性能を持つ住まいを、自分好みの内装で建てられるのですから、その人気は当然と言えます。
ただし、Praieは打ち合わせ回数が合計4回程度と非常にタイトで、契約から着工までが約1ヶ月という短期間で進むこともあったようです。じっくり考えて家づくりを進めたい方にとっては、このスピード感がデメリットに感じられる可能性もありました。
規格住宅の平屋プランの魅力

近年、世代を問わず人気が高まっているのが平屋住宅です。生活動線がワンフロアで完結するため、家事効率が良く、将来的なバリアフリーの観点からも非常に優れています。アイ工務店の規格住宅Praieにも、平屋のプランが用意されていました。
Praieの平屋プランは、他のプランと同様にコストを抑えつつ、生活のしやすさを追求した設計が特徴です。さらに、アイ工務店が得意とする「1.5階建て」という選択肢も注目されています。これは、基本的な生活空間を1階に集約しつつ、2階部分をコンパクトな子ども部屋や収納スペースとして活用する間取りです。
1.5階建てのメリット
1.5階建ては、平屋の暮らしやすさと2階建ての空間効率を両立できる「いいとこ取り」のスタイルです。勾配天井を活かした開放的なリビングや、デッドスペースになりがちな小屋裏を有効活用した収納など、空間を最大限に活かす工夫が凝らせます。
将来的に子どもが独立した後は1階だけで生活を完結させることも可能で、ライフステージの変化に柔軟に対応できる点が大きな魅力です。規格住宅でありながら、こうした多様なライフスタイルに応える選択肢があったことも、アイ工務店の人気の理由の一つでしょう。
N-eesの充実した標準仕様

現在、アイ工務店の主力商品となっているのが注文住宅「N-ees(ニーズ)」です。このN-eesは、旧シリーズ「Ees」から断熱性能や設備が大幅にパワーアップしており、その標準仕様の充実ぶりは業界でもトップクラスと言えます。
最大の特長は、「ダブル断熱」と「トリプルガラス樹脂サッシ」が標準であることです。壁には内側の発泡ウレタン断熱に加え、外側にもフェノールフォームという高性能な断熱材を追加。これにより、国の基準で最も寒い北海道エリアの「ZEH基準」を超えるUA値0.4以下という高い断熱性能を標準で実現しています。
項目 | 旧シリーズ Ees | 新シリーズ N-ees |
---|---|---|
断熱 | 壁:発泡ウレタン90mm | 壁:W断熱 内:発泡ウレタン80mm 外:フェノールフォーム30mm |
窓 | 樹脂サッシ Low-Eペアガラス | 樹脂サッシ Low-Eトリプルガラス |
換気 | 第三種換気 | 第一種換気(熱交換型) |
キッチン | I型キッチン | ペニンシュラキッチン |
さらに、全棟で気密測定を実施し、C値0.5以下という高い気密性を確保。屋根材はメンテナンス性に優れた瓦屋根、外壁も30年保証の高耐久サイディングが標準です。キッチンもLIXILやタカラスタンダードなどの有名メーカーの高グレードな設備が選べるなど、追加費用を抑えながら満足度の高い家づくりが可能です。
N-eesの気になる価格設定

「これだけ高性能だと、価格も高いのでは?」と心配になるかもしれませんが、N-eesは優れたコストパフォーマンスを維持しています。旧シリーズのEesと比較すると、坪単価で約5万円の値上がりに抑えられています。
具体的な価格帯として、N-eesの坪単価はおおよそ65万円~92万円がボリュームゾーンとされています。もちろん、これはあくまで目安であり、建物の大きさやオプションの有無によって変動します。例えば、最近の実例では30坪台の家を建てる場合、土地代や諸費用を除いた建物総額で2,800万円前後が一つの目安になるようです。
性能が大幅に向上したことを考えると、この価格設定は非常に良心的と言えます。断熱性や気密性が高まることで、入居後の光熱費というランニングコストを抑えることができます。初期費用だけでなく、長期的な視点で見てもN-eesは非常にお得な選択肢なのです。
「大手ハウスメーカーより約30%安くできる」というアイ工務店の理念は、N-eesにもしっかりと受け継がれています。性能と価格のバランスを重視する方にとって、これ以上ないほど魅力的な商品と言えるでしょう。
アイ工務店の規格住宅の価格とコスパを検証

アイ工務店の家づくりを検討する上で最も重要なのが、やはり「価格」です。高性能な住宅を適正価格で提供することを掲げるアイ工務店ですが、実際の坪単価や見積もりはどのくらいなのでしょうか。
ここでは、公開されているリアルな見積もり事例や坪単価のデータをもとに、アイ工務店の価格とコストパフォーマンスを徹底的に検証します。さらに、その価格を実現する高い住宅性能や設計の自由度、そして実際に建てた人の評判まで、多角的に分析していきます。
アイ工務店のリアルな坪単価

アイ工務店の坪単価は、平均して65万円~92万円の範囲に収まることが多いようです。これは、積水ハウスや一条工務店といった大手ハウスメーカーと比較するとかなり安価でありながら、タマホームなどのローコストメーカーよりは少し高い「ミドルコスト帯」に位置します。
坪単価は建物の大きさによって変動する傾向があり、一般的に建物が大きくなるほど坪単価は下がります。アイ工務店の実例データを見ると、この傾向は明らかです。
延床面積 | 平均坪単価 | 35坪の場合の 建物本体価格(参考) |
---|---|---|
27~35坪 | 約91.8万円 | 約3,213万円 |
35~40坪 | 約78.2万円 | 約2,737万円 |
40~45坪 | 約69.7万円 | 約2,440万円 |
45~60坪 | 約65.0万円 | 約2,275万円 |
坪単価はハウスメーカーの価格帯を比較する上で便利な指標ですが、注意も必要です。坪単価の計算に含まれる「本体価格」に何を含めるかはメーカーによって異なり、付帯工事費や諸費用は別途必要になります。最終的な総額は「坪単価 × 延床面積」よりもかなり高くなることを覚えておきましょう。
アイ工務店の場合、この価格でN-eesの高性能な標準仕様が含まれているため、総合的なコストパフォーマンスは非常に高いと判断できます。
実際の見積もりを大公開

坪単価だけでは、実際に家を建てるのにいくらかかるのかイメージしにくいかもしれません。そこで、アイ工務店で実際に建てた方のリアルな見積もり事例を見てみましょう。
事例1:34坪・2階建て・建物総額 約2,992万円
ある実例では、施工面積34坪の2階建て住宅で、建物請負契約金額が2,992万円となっています。この金額には、建物本体工事費のほかに、地盤調査費や長期優良住宅の申請費用などの諸費用も含まれています。このケースでの坪単価(諸費用込み)は約88万円です。
事例2:40坪・半平屋・建築費用 約3,367万円
別の40坪の半平屋(1.5階建て)の事例では、建築費用が3,367万円でした。内訳は、本体工事費が約2,313万円、付帯工事費が約223万円、諸費用が約579万円となっています。この場合の坪単価(本体工事費+付帯工事費)は約63.4万円です。
これらの事例からわかるように、建物の大きさや間取り(2階建てか平屋か)、オプションの内容によって総額は大きく変わります。重要なのは、契約前にできるだけ詳細な見積もりを取り、オプション費用や外構費用、諸費用まで含めた資金計画を立てることです。これにより、契約後の想定外の増額を防ぐことができます。
高い断熱性と耐震性能

アイ工務店の住宅が持つ高いコストパフォーマンスは、その優れた住宅性能によって支えられています。特に断熱性と耐震性は、快適で安全な暮らしに直結する重要な要素です。
HEAT20 G2レベルの断熱性能
前述の通り、N-eesは標準仕様でUA値0.4以下を実現しています。これは、省エネ住宅の基準である「HEAT20 G2グレード」に相当する高いレベルです。W断熱やトリプルガラスの採用により、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保ち、年間の光熱費を大幅に削減することが可能です。
全棟で耐震等級3を取得
耐震性においても、アイ工務店は最高等級である「耐震等級3」を標準で取得できます。これは、消防署や警察署など、防災の拠点となる建物と同等の耐震性を持つことを意味します。国土交通省認定の「5倍耐力壁」や、床の強度を高める「剛床構造」などを組み合わせることで、地震の揺れに強い頑丈な構造を実現しているのです。
これらの高い性能は、国の定める「住宅性能表示制度」の8項目で最高等級を獲得していることからも証明されています。低価格でありながら、住宅の基本性能に一切妥協しない姿勢が、アイ工務店の大きな強みと言えるでしょう。
自由設計並みの間取り自由度

「規格住宅」と聞くと、間取りの自由度が低いというイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、アイ工務店は「1mm単位の自由設計」を掲げており、規格住宅の枠を超えた柔軟な家づくりが可能です。
この自由度の高さは、施主の細かな要望に応えることを可能にします。例えば、「このスペースに手持ちの家具をぴったり収めたい」「家族の身長に合わせてキッチンの高さを調整したい」といった希望も、1mm単位の設計であれば実現できます。
さらに、アイ工務店は縦の空間を活かした間取り設計を得意としています。
- スキップフロア:床に高低差をつけ、空間をゆるやかに区切る設計
- ハーフ収納:スキップフロアの下に生まれる空間を活用した大容量収納
- ハーフ吹抜:リビング上部を開放的にし、採光と開放感を確保
これらの設計手法を駆使することで、実際の床面積以上の広がりや楽しさを感じられる住空間を創造します。規格住宅のコストメリットを享受しつつ、注文住宅のようなこだわりの間取りを実現できる点が、多くの人から支持される理由です。
利用者のリアルな評判と口コミ

ハウスメーカーを選ぶ上で、実際に建てた人の声は非常に参考になります。アイ工務店の評判を調べると、多くの高評価な口コミが見られますが、一方で注意すべき点も指摘されています。
ポジティブな意見で最も多いのは、やはり「コストパフォーマンスの高さ」です。「同価格帯の他社よりデザインが良い」「大手HMの7割程度の価格で高性能な家が建った」といった声が多数あります。また、「冬でも暖かい」「エアコンの効きが良い」など、断熱性能の高さを実感する口コミも目立ちます。
一方、ネガティブな意見としては「営業担当者や施工業者の質に当たり外れがある」という点が挙げられます。急成長中の企業であるため、人員の教育が追いついていない面があるのかもしれません。「契約後に対応が遅くなった」「現場の施工が雑に感じた」といった不満の声も一部で見られます。
家づくりは、担当者との相性が成功を大きく左右します。もし対応に不安を感じた場合は、担当者の変更を申し出ることも大切です。また、工事中は定期的に現場に足を運び、自分の目で進捗を確認することをおすすめします。
全体として、商品自体の満足度は非常に高いものの、それを形にする「人」の部分でばらつきがあるというのが、現在のアイ工務店のリアルな評価と言えそうです。
アイ工務店の規格住宅はコスパ最強

- アイ工務店の規格住宅はPraieが過去に存在したが現在は一部地域を除き終了
- 現在の主力商品は高性能な注文住宅N-ees
- Praieは注文住宅より約300万円安く建てられる価格設定だった
- N-eesはW断熱とトリプルガラスが標準でUA値0.4以下の高性能
- 坪単価は平均65万円から92万円でミドルコスト帯に位置する
- 建物の大きさや仕様によって坪単価は大きく変動する
- 実際の見積もりでは30坪台で建物総額2,800万円前後が目安
- 耐震等級3を標準で取得可能で安全性も高い
- 1mm単位の設計やスキップフロアなど間取りの自由度も魅力
- 価格、性能、デザインのバランスが良くコストパフォーマンスに優れる
- 利用者からはコスパと性能を評価する声が多い
- 一方で営業や施工の質にはばらつきがあるとの指摘もある
- 資金計画ではオプションや諸費用まで含めた総額の把握が重要
- 家づくり成功の鍵は信頼できる担当者との出会い
- 総合的に見て高性能な家を適正価格で建てたい方におすすめ
アイ工務店の規格住宅、およびそれに準ずる現行モデルN-eesは、価格を抑えつつも住宅性能や設計の自由度に妥協したくない方に最適な選択肢です。この記事で解説した特徴や価格、注意点を参考に、あなたの理想の家づくり計画をぜひ一歩前進させてください。