積水ハウスにお住まいの方、あるいはこれから建築を検討されている方、24時間換気システムの「掃除」について、正直ちょっと面倒だな…と悩んでいませんか?高性能な住宅だからこそ、設備も複雑そうで、メンテナンス方法が合っているのか不安になりますよね。
- 掃除のランプが点滅しているけど、どうやって消せばいいの?
- 天井の高い場所にあって、カバーの外し方がわからず怖い
- フィルター交換の費用や頻度はどれくらいが正解?
実は、積水ハウスのような高性能な換気システムであっても、適切な掃除を怠ると本来の性能を発揮できず、カビや結露の発生原因になってしまう重大なリスクがあります。
せっかくの「エアキス」仕様などの快適な空気環境も、入り口であるフィルターが詰まっていては台無しです。最悪の場合、汚れた空気が室内に滞留し続け、ご家族の健康に悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
換気システムは、いわば家の「呼吸器」です。マスクが泥だらけで汚れていたら息苦しいのと同じで、フィルターが詰まると家自体も窒息してしまいます。適切なメンテナンスを定期的に行えば、空気は常にクリーンに保たれ、家そのものの寿命も長持ちさせることができますよ。
- 積水ハウスの換気システムの特徴と種類(アメニティー換気など)
- 初心者でもできるフィルター掃除と安全なカバーの外し方
- 掃除をサボった場合に起こりうる健康被害や家の劣化リスク
- フィルター交換費用や、プロに依頼する場合の費用目安
この記事を読むと、複雑そうに見える24時間換気の掃除が自分でも自信を持ってできるようになり、無駄な修理費用を抑えながら、家族みんなが安心して深呼吸できる快適な空気環境を維持できるようになります。
りけおそれでは、積水ハウスの24時間換気システムを長く大切に使うための具体的な方法を、僕と一緒に見ていきましょう。
積水ハウスの24時間換気の掃除が必要不可欠な理由とは


積水ハウスの家は非常に気密性が高く作られているため、換気システムが正常に動いていることが、快適な暮らしの生命線と言っても過言ではありません。
ここではまず、積水ハウスで採用されている換気システムの主な種類や、なぜ掃除がそこまで重要なのか、その根本的な理由について深掘りして解説します。
積水ハウスの換気システム標準仕様と高性能な特徴を解説


- 標準仕様の多くは第1種換気の「アメニティー換気システム」や第3種換気
- 「エアキス」は換気システムと低ホルムアルデヒド建材を組み合わせたブランド
- 高性能フィルターが花粉やPM2.5を強力にブロックする役割を持つ
積水ハウスの住宅では、住む人の健康を守るために高性能な換気システムが標準、またはオプションで採用されています。
よくカタログなどで目にする「エアキス(Air Kis)」という言葉ですが、これは実は換気扇の機械そのものの型番ではありません。壁や床などの建材からの化学物質放散を極限まで抑えることと、適切な換気システムを組み合わせることで実現する、「空気環境配慮仕様」の総称なんですね。
現在、主力として多くの邸宅で導入されているのが「アメニティー換気システム」と呼ばれる第1種換気システムや、「ハイブリッド換気システム」などの第3種換気システムです。
特に「アメニティー換気システムIV」などの第1種換気は、給気(外気を取り込む)と排気(汚れた空気を出す)の両方を機械のファンで行います。そのため、家の中の空気の流れをコントロールしやすく、花粉やPM2.5といった微細な汚れも、高性能フィルターで強力にブロックできるのが大きな特徴です。
これらのシステムは非常に高性能ですが、その性能を100%維持するためには、フィルターの状態が鍵を握ります。性能が良いということは、それだけ「汚れをしっかりキャッチしている」ということ。つまり、フィルターが詰まると家全体の空気循環がストップしてしまうリスクも高いと言えます。



採用例のあるアクティブ換気などの種類と仕組みを理解する


| システム名称 | 換気方式 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| アメニティー換気システム | 第1種換気 (熱交換型) | 熱交換により室温変化を抑制 給排気を機械制御し、快適性が高い |
| ハイブリッド換気システム | 第3種換気 | 自然給気と機械排気の組み合わせ 自然の力を利用し省エネ性が高い |
| アクティブ換気システム | 第3種換気 (または第1種) | 屋根形状などで棟換気ができない場合などに採用されるコンパクト型 |
積水ハウスでは、建物の構造(鉄骨・木造)や間取りプランに合わせて、いくつかの換気システムが最適に使い分けられています。その中でも「アクティブ換気システム」は、3階建ての住宅や、屋根のデザイン形状により自然な風の流れを利用する「棟換気」が設置できないケースなどで採用されることが多いシステムです。
仕組みとしては、省エネ性能の高い高効率なDCモーターを使って、強制的に汚れた空気を屋外へ排出するものが一般的です。どのアクティブ換気システムであっても、「2時間に1回、家中の空気を入れ替える」という基本機能は同じですが、フィルターの設置場所やメンテナンスのアプローチは機種によって微妙に異なります。
ご自宅のシステムがどのタイプかを確認するには、引き渡し時に受け取った分厚いファイルの中にある書類や、壁に設置されたコントローラーの表示を見るのが一番確実ですね。自分の家のシステムの種類を正しく知ることが、適切な掃除への第一歩になります。



快適な空気環境を守るためにメンテナンスが重要な理由とは


- 掃除をしないと換気量が減り、汚れた空気や化学物質が室内に溜まる
- 湿気が排出されず、内部結露やカビ、ダニの繁殖原因になる
- 負荷がかかるとモーターの故障を招き、電気代アップや修理費発生に繋がる
なぜここまで口酸っぱく「換気システムの掃除」が重要視されるのでしょうか。それは、掃除をサボることで発生するデメリットが、単なる汚れの問題にとどまらず、家族の健康や家の資産価値そのものに直結するからです。
フィルターがホコリでびっしりと目詰まりを起こすと、計画通りの換気量(空気の入れ替え量)が確保できなくなります。すると、室内の二酸化炭素濃度が上がって集中力が低下したり、建材や家具から出る微量のホルムアルデヒドなどの化学物質が排出されずに室内に滞留してしまったりします。
これが、めまいや頭痛などを引き起こす「シックハウス症候群」のリスクを高める要因となります。国土交通省も、シックハウス対策として24時間換気システムの設置を義務付けていますが、これは「常時運転し、適切に維持管理すること」が大前提となっています。(出典:建築:建築基準法に基づくシックハウス対策について – 国土交通省)
また、湿気の排出もスムーズにいかなくなるため、冬場の窓の結露や、梅雨時のカビ・ダニの大量発生にもつながります。さらに、詰まった状態で無理にファンを回し続けることは、モーターに過度な負荷をかけることになります。
結果として電気代が無駄に上がったり、最悪の場合はモーターが焼き付いて故障し、数万円単位の高額な修理費用がかかったりすることもあるんです。



冬場に寒いと感じても24時間換気を止めない方が良い理由


- 給気口から外気が入るため、冬場はどうしても寒さを感じやすい
- 換気を止めると湿気の逃げ場がなくなり、結露リスクが激増する
- アメニティー換気(熱交換型)なら、外気を温めて取り込むので寒さは軽減される
24時間換気システムを使っていると、特に冬場に「給気口からの風がスースーして寒い」と感じることがありますよね。「電気代もかかるし、寒いから夜だけスイッチを切ってしまおう」と考えてしまう方もいるかもしれませんが、これは住宅の寿命を縮める行為なので絶対にNGです。
最近の住宅は昔と違って気密性が非常に高いため、換気を止めると生活で発生した湿気(呼吸、調理、入浴など)の逃げ場が完全になくなります。その行き場を失った湿気は、冷たい窓ガラスや、最悪の場合は壁の内部で深刻な「結露」となって現れます。これがカビの温床となり、家の構造材である木材を腐らせてしまうことにもなりかねません。
積水ハウスの「アメニティー換気システム(熱交換型)」であれば、排気する暖かい空気の熱を回収して、これから入ってくる冷たい外気を温めてから室内に取り込む機能があるため、通常の換気扇よりは寒さが大幅に和らぎます。
それでも寒い場合は、風量を「弱」に調整したり、給気口の前に家具を配置して風が直接当たらないように工夫したりして対策しましょう。換気自体を止めるのは、本当に最終手段としても避けるべきです。



積水ハウスの24時間換気の掃除手順と実践ポイントを解説


では、具体的にどのように掃除を進めればよいのでしょうか。ここでは、ユーザーが一番知りたい「実践的な手順」について、フィルターの外し方からランプのリセット方法まで、失敗しないポイントを詳しく解説します。
安全に行うためのカバーやパーツの正しい外し方と注意点


- 高所作業になるため、椅子ではなく安定した脚立を必ず用意する
- カバーはバネで固定されていることが多いので、構造を理解して外す
- ホコリや虫が舞うので、マスクと床の養生を忘れずに
天井に設置されている換気システムの掃除で一番のハードルは、やはりカバーの外し方ではないでしょうか。まず大前提として、安全確保が第一です。ダイニングチェアなどに重ねて乗るような不安定な体勢は避け、必ず安定した脚立を使用してください。転倒して怪我をしては元も子もありません。
多くの機種では、カバーを手前に少し引くと、内部でV字型の金属バネが本体側に引っかかっているのが隙間から見えます。このバネを指で挟んで内側に縮めることで、フックから外れ、カバー全体を取り外すことができます。
無理に力任せに引っ張ると、プラスチックの爪部分が割れてしまうことがあるので、構造をよく見ながら慎重に行ってください。
また、カバーを開けた瞬間に、中に溜まっていた大量のホコリや、小さな虫の死骸がパラパラと落ちてくることがよくあります。作業前には床に新聞紙やビニールシートを敷いたり、マスクや保護メガネを着用したりして、汚れが部屋中に飛び散らないように準備しておくことを強くおすすめします。
作業前には必ず、壁のリモコン等で換気システムの電源(スイッチ)をOFFにしてください。回転している高速ファンに指が触れると、大怪我をする恐れがあり大変危険です。



フィルターの汚れを落とす手順と交換時期の目安について


| フィルターの種類 | 掃除頻度の目安 | 交換時期の目安 |
|---|---|---|
| プレフィルター (粗塵) | 1ヶ月〜3ヶ月に1回 | 破損したり、汚れが落ちなくなったら交換 |
| 高性能フィルター | 3ヶ月〜半年に1回 | 1年〜2年 (環境により早まる場合あり) |
| 給気口フィルター | 2ヶ月〜3ヶ月に1回 | 1年〜2年 |
フィルターの掃除は、基本的に掃除機での吸引がメインになります。フィルターを本体から取り出したら、掃除機のブラシノズルを使って、表面についたホコリを優しく吸い取りましょう。力を入れすぎるとフィルターの繊維が傷むので注意してください。
プレフィルター(大きなゴミや虫を取る粗いフィルター)に関しては、汚れがひどい場合は中性洗剤を入れたぬるま湯で押し洗いすることも可能です。洗った後は陰干しで完全に乾かしてから戻しましょう。
ただし、PM2.5などを除去する高性能フィルター(HEPAフィルターなど)は、水洗いが不可のものがほとんどです。水につけると性能が著しく低下するため、取扱説明書を必ず確認してください。
交換時期の目安は、メーカー推奨で「2年に1回」程度とされていることが多いですが、交通量の多い道路沿いなどでは1年持たずに真っ黒になることもあります。「掃除機で吸っても黒ずみが取れない」「破れてしまった」「変なにおいがする」という場合は、寿命と判断して早めに新しいフィルターを購入して交換しましょう。



熱交換素子など水洗いが禁止されている部品の取り扱い方法


- 熱交換素子(エレメント)は特殊な紙素材のため、絶対に水洗い禁止
- 水に濡れると変形やカビの原因になり、システムが機能しなくなる
- 掃除機で表面のホコリを吸うだけに留め、深追いはしない
アメニティー換気システムなどの「全熱交換型」には、熱と湿気を交換するための心臓部である「熱交換素子(エレメント)」という部品が入っています。この部品は、特殊な加工を施した紙のような素材でできていることが多く、水洗いは厳禁です。
もし誤って水に濡らしてしまうと、素材がふやけて変形してしまったり、そこからカビが発生したりして、熱交換機能を果たさなくなってしまいます。お手入れの際は、掃除機にブラシノズルをつけて、素子の断面(ハニカム状の穴)に詰まったホコリを表面から軽く吸い取る程度にしてください。
内部の奥まで無理に掃除しようとして爪楊枝などでつつくと、素材を破損させる原因になるので、「表面のホコリを取る」という意識で十分です。熱交換素子自体も消耗品ですが、フィルターよりは寿命が長く、使用環境にもよりますが、数年〜10年程度での交換(またはメーカー点検による判断)が一般的です。



専門業者が推奨する効果的な換気システム掃除のテクニック


- エアダスターを使って、掃除機で吸えない細かいホコリを吹き飛ばす
- 使い古しの歯ブラシで細かい溝やファンの羽を掃除する
- 虫受けボックスの掃除は、使い捨て手袋を使って心理的負担を軽減
どうせやるならプロのような仕上がりを目指したい!という方は、いくつかの道具を活用するのがおすすめです。
まず、パソコンのキーボード掃除などで使う「エアダスター(スプレー缶)」があると非常に便利です。掃除機では吸いきれない細かい隙間に入り込んだホコリを、風圧で一気に吹き飛ばすことができます(※ホコリが舞うので、必ず屋外や大きなゴミ袋の中で行いましょう)。
また、カバーの裏側やファンの羽の細かい溝には、使い古しの歯ブラシが活躍します。中性洗剤を薄めた液を少しつけて優しくこすれば、静電気でこびりついた微細なチリやホコリもきれいに落とせます。仕上げは固く絞った雑巾で拭き上げましょう。
そして、多くの人が一番気が進まない「虫受けボックス」の掃除。ここは掃除機で吸うのも躊躇われる場合があるので、100円ショップなどで売っている使い捨てのポリエチレン手袋をして、ボックスごとゴミ袋の中でひっくり返してトントンと落とすのが、精神的にも一番楽なテクニックです。



トイレの換気扇交換が必要なサインと費用相場を知っておく


- 「キーン」などの異音や、ティッシュが吸い付かないのは寿命のサイン
- 換気扇の寿命はおおよそ10年〜15年
- 業者に依頼する場合の費用相場は、本体+工事費で2万円〜5万円程度
24時間換気システムとは別に、各個室にあるトイレの換気扇の交換についても触れておきましょう。トイレの換気扇(パイプファンなど)も、24時間回り続けている働き者ですが、長年使っていると「キーン」「ゴォー」「カラカラ」という異音がしたり、スイッチを入れてもティッシュを近づけて吸い付かないほど能力が落ちたりします。
換気扇の寿命は一般的に10年〜15年程度と言われています。掃除をしてホコリを取り除いても異音が直らない場合は、内部のベアリング摩耗やモーターの寿命である可能性が高いです。そのまま使い続けると発火のリスクもゼロではないため、交換が必要です。
交換費用の相場としては、換気扇の本体代と作業工賃を合わせて2万円〜5万円程度が一般的です。コンセントプラグ式であれば自分で交換できる場合もありますが、多くの場合は電気工事士の資格が必要な配線直結作業を伴います。
DIYでの無理な交換は避け、積水ハウスのカスタマーセンターや、信頼できるリフォーム業者に依頼するのが安全で確実です。



ランプ点滅時のリセット操作と注意点をマスターしよう


- ランプ点滅はセンサーではなく「掃除時期のお知らせタイマー」
- 掃除後にリセットボタンを長押し(3秒程度)して消灯させる
- 掃除せずにリセットだけするのは故障の原因になるのでNG
壁にある換気システムのコントローラーで「フィルターお手入れ」などのランプが赤や緑に点滅し始めたら、それは掃除の合図です。実はこのランプ、センサーで実際の汚れ具合を検知しているわけではなく、一定の運転時間(例えば1ヶ月や3ヶ月など)が経過すると自動的に点灯する「タイマー式」であることがほとんどです。
掃除が終わったら、必ずコントローラーのリセット操作を行いましょう。多くの機種では、「フィルターリセット」というボタンを3秒以上長押しすることで、ランプが消灯し、内部タイマーがゼロに戻ります。「ポチッ」と一瞬押すだけでは消えないことが多いので注意してください。
「忙しいから」「面倒だから」といって、掃除をせずにリセットボタンだけ押してランプを消すのはやめましょう。フィルターが詰まったまま運転を続けると、モーターに過負荷がかかり続け、故障や異音の原因になります。



まとめ|積水ハウスの24時間換気の掃除で快適な暮らしを


今回は、積水ハウスの24時間換気システムの掃除方法やメンテナンスの重要性について、詳しく解説しました。
- 積水ハウスの換気システムは高性能だからこそ、フィルター管理が命
- 掃除は2〜3ヶ月に1回、フィルター交換は1〜2年が目安と心得る
- 熱交換素子は水洗い厳禁!掃除機で優しくホコリを吸うだけに留める
- 冬場に寒くてもスイッチは切らず、風量調整やメンテナンスで効率を維持する
結論として、換気システムの掃除は、家の健康と家族の健康を守るために絶対に欠かせない作業です。 どんなに高性能なフィルターも、詰まってしまえばただの「フタ」になってしまいます。定期的なメンテナンスを行うことで初めて、新鮮な空気を常に取り込み、湿気や汚染物質を排出するという本来の機能が維持されるのです。
「まだ大丈夫かな」と後回しにせず、まずは今週末にでも、脚立を出してフィルターの状態をチェックしてみてください。 キレイな空気の中で過ごす毎日は、想像以上に気持ちの良いものですよ。






